給食にまつわる事故が起きると「明日は我が身かも」私たちの職場内でも話題になります

給食調理師のつぶやき

つい先日、「給食の皿うどんで歯が折れる」という痛ましい出来事がありました。

毎日の食事を作ることを仕事としている私たち給食職員は他人ごとではなく、明日は我が身かも…という不安・緊張と背中合わせなのです。

給食施設で起きた事故(私たちは事故と呼んでいます)について、職場内でも注意喚起の意味も込めて話題になります。

皿うどん事故は人為的ミス?

今回の事故は、完全に人為的ミスでした。

「皿うどんで歯が折れる」と聞いたとき、原因がはっきりと報道されるより早く、すでに私たちの中では「麵を低温で長時間揚げたのではないか?」という話になっていました

実際に、2~3分揚げる麺を、油の中に規定量以上に入れて揚げようとしてしまったため、油の温度が下がり、低温で長時間(10分)揚げたことが事故につながったようです。

食事を作る仕事をしている人であればおおよそ予想がつくことでした。ですが、提供時間に間に合わせるために急ぎすぎた結果が今回の事故なのです。

給食施設、特に学校関係は授業の絡みもあるので時間に遅れるわけにはいかないのもわかります。児童や教員を待たせるわけにはいきません。今回は、そのプレッシャーからの事故だったのです。

  1. 皿うどんは麺を揚げるため調理時間がかかる
  2. 時間が押してきてしまい焦った調理員が麺を一度に多く揚げようと試みる
  3. 油の温度が下がり、麺がカラっとあがらなくなる
  4. 低温でカラッとするまで揚げようとして麺の水分がなくなってしまった
  5. 麺が堅くなってしまい、今回の事故につながった

ということです。

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そもそも皿うどんを献立に入れる必要があったのか?

私は調理師ですので、栄養士と目線は違いますが…。そもそも「皿うどん」を献立に入れる必要はあったのでしょうか?

麺の上に野菜をかけて食べるうどんは栄養価にも優れていそうに感じますが、麺を油で揚げることによって脂質がぐんと上がります。脂質のとり過ぎは良くありません。ですが、あえて麺を揚げるという方法を取り入れています。

私個人的には揚げ麺が好きではないので、普通のうどんか中華めんにあんかけでも良かったのでは?と思ってしまいます。

まあ、各地方の郷土料理を取り入れた献立で給食提供をしている学校も少なくないので、一概に皿うどんがなくても…というわけにもいかないのかもしれませんが…。

献立そのものにも疑問…

ネット上に写真が上がっていた、「皿うどん給食」。

皆さん余り言及されていませんが、この日の給食そのものがすごい組み合わせであったことに驚きでした。

  • 皿うどん(麵とあんは別皿)
  • パン?
  • スパゲッティサラダ?
  • 牛乳

炭水化物だらけですね…保育園では考えられない組み合わせに、職場内ではちょっとした話題となりました。

同様の事故を起こさないために話し合う

私の職場内では、今回の事故と同様なことを起こさないために、どのようにしたら良かったかも話し合いました。

  • 作業工程に無理のない献立を作る
  • 万一時間が押してしまった場合は、慌てず手の空いた職員も手伝って作業する
  • どうしても提供時間に間に合いそうにない場合は、早めに園長先生に相談をし、給食提供時間をずらしてもらう
  • 調理工程を省いたり、加熱不十分にならないように気を付ける(新たな事故が起きないようにしっかり調理する)
  • とにかく慌て過ぎない

さいごに

私も給食調理の仕事をしているので、今回の事故はとても驚きました。と、同時に調理をする仕事は「人の身体を預かっている仕事」と言っても過言ではないくらい緊張感をもってしなくてはならない仕事であると再認識しました。

給食として提供する食べ物で、けがをしてしまったり、身体に異常をきたしてしまったりしないように「安心・安全」な給食を提供していきたいと思いました。

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