今年度からの取り組みとして、年長児を対象に小学校入学準備給食を定期的に提供していくことが決まりました。
今回はその第1弾!「個包装ジャム&食パン」の組み合わせです。
小学校入学準備給食とは
保育園に通っている子どもたちは、基本的には自宅と保育園で食事をとることがほとんどです。
しかし4月から現在の年長児は、保育園で撮っていた給食がが小学校の給食に切り替わります。
一見同じ給食のようにも感じますが、小学校の給食は超大量調理(1度に何千食~の調理)でもあるため、保育園の給食提供(多くても200~300食程度)のやり方とは異なる部分が多くなります。
大きな違いとしましては、
- 保育園では基本的に手作りのものが多いが、給食センターであると冷凍食品の使用頻度も高い(ハンバーグやフライなど)
- 小学校以降の給食は、個人で開封するものが多い(ジャム、納豆、チーズなど)
- 保育園では昼食時お茶を提供しているところもあるが、学校給食では牛乳であることが多い(栄養価の関係と、手間・衛生面を考慮して)
- 食器や食具などの返却の仕方が厳しい給食センターもある(保育園では保育士が行うことが多い)
など給食設備の規模の違いもあって、保育園の給食の提供方法と学校給食の提供方法ではかなり異なってきます。
保育園に在籍している子は、3月31日までは「保育園の給食」を食べます。しかし、4月の初旬には勝手の異なる学校給食を食べることになります。
これまで保育園の給食では提供したことのなかったものも提供されることもあります。
個包装ジャム&食パンの提供
食パンそのものはこれまでにも何度か提供していました。
子どもたちは、食パンを焼かずにそのまま食べることには慣れていなく、初めの頃は残食が多かったのです。しかし、回数を重ねるごとに「慣れ」てきたのか残食数も少なくなり、給食に「食パン」が提供されることが当たり前のようになってきました。(月1回の提供です)
そんな食パンにプラスして、今回年長児を対象に「個包装ジャム」を使用することになった経緯は、
- ジャムを塗る動作を経験すること
- 個包装のジャムを自分で開封することができるのか
- 服を汚すことなくジャムを使うことができるのか
に疑問を感じたからです。
ジャムを塗る動作の経験
勤務先の保育園ではこれまで、ジャムの提供はおやつのジャムサンドくらいでした。
しかも、給食室で仕上げたものを子どもたちはただ食べるだけでしたので、「自分で塗る」ということはしたことがありません。
おそらく子どもたちは自宅でも「自分でジャムを塗る」経験をしている子は少ないでしょう。保護者の立場からすると、
- ベトベトする
- (子どもが塗ると)遅い
- 子どもが量の調整ができずにもったいない
- パンくずが散らかって汚い
など、様々な理由から「大人が塗ってしまうケース」が多いのではないかと思います。(私もそうでした 笑)
個包装のジャムを開封できるのか
まず普通の家庭で、個包装のジャムを買うことがあるのでしょうか?
まあ、よほどのことがない限り、このタイプのジャム自体買うことは無いと思います。
そもそも売り場ではめったにお目にかかるものでもありません。
ですので、「個包装ジャムをご家庭で経験することは難しい」と判断し、個包装のジャムは業務用では販売されていますので、保育園で提供してみることにしました。
それともう一つ、個包装ジャムはなかなか小さい商品です。子どもたちの手で開封するという作業も1つの難関ではないかと思っています。
服を汚すことなくジャムを使うことができるのか
小学校へ行くと、着替え=体操服となってしまうので、できるだけ服を汚すことなく過ごすことができるようにする必要があります。
個包装のジャムは、力任せに開けることでジャムが飛び散ります…。
服も机もべとべとになることも想定されますね。
ジャムをどのように開けることで上手に使うことができるか?子どもたち自身で経験して考えることも必要と感じています。
年長児、個包装ジャムを体験する
年長児はとてもしっかりしています。
袋を開けることに一苦労している子もいましたが、どの子も上手にジャムを使うことができていました。
- 給食に出てきた甘いジャムに興奮している子もいました(笑)
- 半分に切った食パン各々に適量のジャムをのせて食べることができていました。
- 1枚食べてから新たにもう1枚にジャムをのせて食べる子もいました。
- とりあえずジャムを乗せてからゆっくり食べる…という子もいました。
- 洋服を汚してしまう子はいなく、上手にジャムを使うことができていました。
さいごに
今回の「個包装ジャム&食パン給食」は、予想以上に子どもたちが上手に食べることができていたことに驚きました。
真ん中でパキッと割れるタイプのジャムは使うこともあるかと思いますが、ビニールに入っているタイプのジャムは集団給食以外ではなかなか経験することのないものであるため、今回子どもたちの様子を見ることができてよかったなと感じています。
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