暑くてもおいしくさつまいもを食べる「芋ようかんの作り方」

手作りおやつ

暑い日にはどうしても冷たいものが食べたくなりますね。

給食の献立やおやつ内容を決める給食会議のときにも、その季節に合った食べ物や食べやすいもの(夏ならさっぱり、冬なら温まるもの)などを考慮しながら話し合いを行います。

この時に行われた給食会議では、あらかじめ栄養士が作成してくれていた9月の献立の見直しも行われ、「とあるおやつ」が注目されることになりました。

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注目された「とあるおやつ」とは

9月の献立の中にあったおやつは「ふかし芋」

さつまいもを切って蒸しただけの簡単おやつであり、一見なんてことない素朴なおやつなのですが、給食会議の中ではこのふかし芋が話題に上がりました。

9月は残暑がありそう

9月は暦の上では秋だと言っても、実際には残暑が厳しい時期であることは間違いありません。

「暑い中、口の水分が持っていかれがちになる ふかし芋 はおやつとしてどうなのか?」

園長をはじめとする保育士から、そんな疑問が投げかけられました。

まあ、確かに…そうですね。

ふかし芋からおやつは何に変更しよう?

実はこの論争は初めてではありません。過去にも同様のことを言われていました。

ですが、栄養士としてはお昼の給食との兼ね合いもあってエネルギー源として「さつまいも」は入れたいところ。

両者の意見を聞きつつも、私はただの調理師ですので、なるべく中立な立場でいたいと考えていたのです。

そんな私ですが過去の論争では、両者の意見を取り入れて、

「さつまいものレモン煮を冷やしておやつにしてはどうでしょう?」

と提案し、全員を納得させて解決させたこともあります。(影の支配者ではありません 笑) 影の支配者ではありませんが、今月の給食会議の前にも

「9月の献立だけど、きっとまたふかし芋の件は指摘されるかもしれないけど…何かいい案ある?」

と、あらかじめ栄養士からは相談されていました。

「芋ようかんが食べたいです」

 ↑もはや自分の食べたいもの(笑)ですが、「さつまいも」も生かせるし冷やして食べることもできるので、なかなかいい提案だと思いました。

そしてその意見を給食会議に持っていき、今回も見事採用してもらうことができました。(園長先生たちは「おやつにようかんはどう?」とも言っていたので、結果的に両者の意見を取り入れる形となりました。)

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芋ようかんを作ってみました

実は「ようかん」そのものには全く興味がない私ですが、とあるお店の芋ようかんがとてもおいしくて一時期は毎日のように食べていたこともあったのです。

和菓子屋さんの芋ようかんですが、どことなくスイートポテトのような味わいです。

「芋ようかん」=「おいしいもの」という認識した私ですので、保育園のおやつ用にアレンジをしながらこの味をぜひ再現できたら…と思って工夫した部分もあります。

用意するもの(約6~8個分)

  • さつまいも  350g
  • 砂糖     30g
  • バター    30g
  • 牛乳     75g
  • 水      25g
  • 粉寒天    2g
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作り方

①さつまいもを適当な大きさに切り、茹でるか蒸す。(今回は茹でました)

②大きめのボウルにバターを入れておきます。

③茹で上がったさつまいもをお湯を切ってから、熱いうちに②のボウルに入れてマッシャーでつぶします。

④鍋に水を入れ、寒天を煮溶かし、牛乳を加える。

牛乳は焦げやすいので注意してください。

⑤③に④を入れ、しっかり混ぜ合わせる。

↓こんな感じになればOKです。

⑥バット(なければタッパーでも可)にラップを敷き、さつまいもの生地を敷き詰め、さらに上からラップをして、表面をならし形を整えます。

⑦冷蔵庫で冷やす。

⑧ラップを外して出来上がりです。

ラップにくっつくことなく、しっかりと固まっています。手に持っても、くっつくことはありません。

断面はこんな感じです↓

  • 芋は軟らかめに火を入れるとつぶしやすく、簡単に滑らかになります。
  • バターは芋の熱で溶かします。
  • 今回、牛乳を使用しましたが、生クリームを使ってもおいしく仕上がります。
  • 寒天を使っていますので、固まるまでの時間は早いです。工程④からは手早く行いましょう。
  • 芋の甘さに応じて砂糖の量は加減してください。
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今回の芋ようかん完成まで

今回、芋ようかんを作る前にまずはいろいろなサイトでレシピの下調べをしました。

芋ようかんには、

  • 寒天を使うレシピ
  • 寒天を使わないレシピ

の2種類が存在し、初めはどちらを作ろうか迷いました。

寒天を使わない場合の材料は、さつまいも・砂糖・塩でした。

作り方も火を通したさつまいもをつぶして砂糖、塩を混ぜて四角にまとめるというものであり、ようかんというイメージからは少し違うような気がしたのです。

私の中で「四角い茶巾しぼり」ではないかと思ったのです。

ということで、ベースは寒天を使用したレシピを参考にし、先にご紹介した和菓子屋さんの芋ようかんの味に近づけたレシピで作ってみたのです。

さいごに

出来上がりは「本当に寒天が入っているの?」というくらいの仕上がりです。

食感もどちらかというと、「ほっくり」しています。

しかし、表面の滑らかさや、適度な固まり具合は寒天が無いと出すことのできない独特なものになります。良く冷やして食べることをお勧めします。味は、限りなくスイートポテト…です(笑)

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