今日はちょっと視点を変えて、保育園で毎日使う配膳用のエレベーターについて書こうかなと思います。
保育園の配膳用のエレベーター(ダムウェーター)について
そもそもエレベーターはなぜ必要か?
多くの保育園では1階の一番奥に調理室があります。
一番奥に給食室がある理由としましては、万一火災があった時でも逃げ道を確保しやすくできるという理由からです。また、1階にある理由としましては、必要な食材が納入しやすいからです。
小規模園では、平屋建てのところもありますが、人数の多い園になりますと園舎が2階建て以上になることもあります。そうなりますと、出来上がった給食を2階の部屋にも運ぶ必要が出てきます。手運びはさすがに危ないですし、そんな人員の余裕もありません。そこで、配膳用のエレベーターが役立つのです。
機能
調理済みの給食を専用のカートにのせ、エレベーターで2階に送ります。
通常私たちがよく乗るエレベーターと同じような作りですので、設置されているボタンでの操作になります。階数ボタンを押せば、その階にエレベーターを送ることができます。機種によっては、他の階の呼び出し機能があったり、簡単な通話ができたり、他の階の様子を見るためのカメラのついたものも存在します。
ただし当然ですが、人は乗ることができません。あくまで荷物用のエレベーターになります。
機械であるために時々不具合もある
とっても便利で、無くてはならない物なのですが、時に悩まされることもあります。
扉を開けっぱなしにできない
あまり開け放すともないのですが、ときにはすぐに閉めることができないこともあります。すると、閉めるまでエラー音が鳴り続けます。機種によって違いがあるかもしれませんが、私の職場のものは永遠と『扉を閉めてください』を繰り返し言い続けます💦
あえて開けておきたい時は少し煩わしいです(笑)
扉が開いている判定か閉まっている判定か???
2階から降りてくるはずのエレベーターがなかなか降りてこない…と思い1階で確認すると、2階で扉が開けっぱなし判定が出ているときも。しかし2階に確認に行くと、扉は閉じています判定…。おかしいなと思い、ちょっと扉を閉めてみると、実はなんと5mmだけ開いているのです。(結果、閉じてます判定でも開いているという不思議な現象。)
このほんのちょっとの隙間でも、他の階では操作ができなくなってしまうのです。扉を閉めてくれる人がきちんと確認してくれれば良いのですが、なかなかそうはいかず、私たち給食職員で1階から2階に行ったり来たりをしてしまうことも少なくないのです。
時々扉にカートが引っかかてしまう
安全上の理由で、エレベーターは2重扉になっています。その内側の扉がふとした時にカートに引っ掛かってしまい、扉が開かなくなってしまうこともあるのです。内側の扉は外側の扉が開くことで、一緒に開く仕組みとなっています。
ところが内側でものが引っかかってしまうと、外側と連動して開くことができず、結果連動している外扉も開かなくなってしまいます。
この場合は、ブレーカーを落として人力でこじ開けるという力業が必要になります。この作業を私はすでに何度かおこないました(´;ω;`)
さいごに
エレベーターは機械なので、不具合があることもあればもしかしたらこの先故障することもあるかもしれません。ですが、2階建て以上の保育施設には欠かすことのできない物であることは間違いないです。
もし配膳用のエレベーターはなかったら、各クラスごと手運びで運搬してもらうか、1階に集まって給食を食べてもらわなくてはいけなくなってしまいます。そうならないように、上手に正しい使い方で使っていきたいなと思います。
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