自宅で簡単にできる「おせち料理の一品」14種

行事食

我が家では毎年大みそかには可能な限りおせち料理を作ります。

とは言っても、子ども2人と暮らす母子家庭ですので、それほどの量は必要ありません。1品の量は私たち3人が2~3回くらいで食べられる量ですし、もちろん(?)高級食材はありません…(´;ω;`)

それでも、年の初めの行事食を子どもたちにも食してもらいたいので、形だけでも用意はしています。

今回は、給食調理師が自宅で作る簡単おせちのご紹介です。

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子どもが大好きな「伊達巻」

まずは、おせちの王道「伊達巻」から。

材料(1本分)

  • 卵     8個
  • 白はんぺん 2枚
  • お湯    30g
  • 顆粒和だし 5g
  • 砂糖    60g

作り方

①白はんぺんはフードカッターまたはミキサーまたはすり鉢&すりこぎですりつぶし、大きめのボウルに入れておく。(フードカッターは工程③でまた使いますので、そのまま残しておきましょう)

②30gのお湯に顆粒和だしを溶かしておく。

③①で使用したフードカッターに②と卵・砂糖を入れて混ぜる。

④③をはんぺんの入っている大きめのボウルに注ぐ。

⑤はんぺんの粒々感が残っているときは、目の粗いみそこしなどで漉すと仕上がりがきれいになります。

みそこしに残った分はホイッパーですりつぶしてしまいましょう。

⑥オーブンの天板にオーブンシートを敷き、⑤の生地を流しいれる。

⑦180度のオーブンで20分焼く。

⑧焼きあがったら、生地が熱いうちに鬼すだれでしっかり巻き、巻いたままゆっくり冷ましていく。

⑨⑧が冷めたら、鬼すだれを外してできあがり。

  • オーブンの代わりにフライパンを使用して焼くこともできます。ただ、生地に砂糖が多く含まれていますので、焦げないように弱火~中火で焼くことをお勧めします。
  • 鬼すだれの代わりに普通のすだれでも代用できます。
  • 鬼すだれで巻く前に、生地を巻く方向に垂直になるように数本浅い切れ込みを入れておくと、巻いているときに生地が割れてしまうことを防ぐことができます。
  • 鬼すだれで巻いて冷ますことで渦巻き型の癖が良くつきます。
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食べだしたら止まらなくなる「田作り」

作っているそばから、娘がつまみ食いをします(笑)

材料

  • 食べる小魚  50g
  • サラダ油   適量
  • しょうゆ   5g
  • 砂糖     25g
  • ごま     適量

作り方

①フライパンに油を敷き、小魚を炒る。

②①に砂糖、しょうゆ、ごまを入れ、加熱する。

③全体に絡まってきたら出来上がり。

  • 先に小魚を乾煎りおくことで香ばしさが増します。
  • 最後にはなんとなく小魚同士がくっついてしまいますが、冷めると離れやすくなりますので気にしないようにしましょう。

ご飯がすすむ「煮しめ」

本来であれば、レンコンやタケノコを入れるのですが、子どもたちがこの2つは食べない事もあり、我が家では入れていません。簡単かつ、子どもが食べやすい煮しめです。

使用する材料を選ぶことができるのも手作りならではですね。

材料

  • 鶏肉(もも)   1/2枚
  • にんじん     小1本
  • 冷凍里芋     1袋
  • ちくわ      3本
  • こんにゃく    1/2枚
  • ごぼう      50gくらい
  • だし汁      600g
  • 砂糖       35g
  • しょうゆ     40g

作り方

①ごぼうは皮をむき、食べやすい大きさに切ったら、下茹でをしておく。

②冷凍里芋も下茹でしておく。

③こんにゃくはスプーンで一口大にちぎったら下茹でしておく。

④鍋にだし汁と砂糖を入れ、こんにゃく・ごぼう・にんじんから煮ていく。

⑤④に火が通ってきたら、里芋・ちくわ・鶏肉を入れ、落し蓋をして煮る。

⑥⑤がある程度煮えたところで、しょうゆを入れて煮て出来上がり。

大人が病みつきになる「酢ゴボウ」

材料

  • ごぼう   食べたいだけ
  • ごまだれ  25g  
  • 酢     5g
  • 砂糖    5g

作り方

①ごぼうは皮をむき、下茹でする(煮しめのごぼうと一緒に行うと良いですね。)

②ごまだれと酢・砂糖を合わせて、ごぼうに和える。

漬物感覚で食べることのできる「切り干し大根のなます」

生の大根を買いに行ったら、なんと売り切れでした…。今回完全に出遅れてしまった私は、保育園でも作っている切り干し大根を使った酢のものをなます代わりに入れることにしました。一応紅白ですので、これでOKとしました。

見た目は意外と綺麗でしょ?

材料

  • 切り干し大根  30g
  • にんじん    1/2本
  • ゆかり     3g
  • 簡単酢     30g
  • 砂糖      10g

作り方

①切り干し大根は、ぬるま湯で戻して適当な長さに切っておく。

②①と細切りにしたにんじんをさっとゆで、水けを絞っておく。(切り干し大根はシャキシャキするくらいで良いです。)

③ゆかりと簡単酢を合わせたボウルに②を和えて出来上がり。

 酢は過熱しすぎると酸味が飛びますので、注意が必要です。しかし、加熱することによってまろやかさが出ますので、小さな子どもでも食べやすい酢のものが出来上がります。
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ちょっと手間はかかるけど喜ばれる「煮豚」

たまたま安くブロック肉を購入することができましたので、作ってみることに…。

作り方

①豚肩ブロックを塩こうじにつけて1晩おく。

②①をさっと洗い、タコ糸で縛る。(私はタコ糸がなかったので縫い糸で縛りました💦)

③②の肉の表面をフライパンで焼く。この時は中まで火が通っていなくても大丈夫です。

④和風だし350gに砂糖70g・しょうゆ70g・おろししょうが適量を入れた煮汁を作って煮立たせ、③の肉を入れ、落し蓋をして弱火で1時間煮る。

⑤④を煮だして1時間経ったら火を止め、さらに1時間蓋をしたまま置いておく。

⑥⑤までで使用した煮汁を少しとりわけて、煮詰めてタレとしてかけても良いです。

普段の食卓にもGOODな「レンコンのきんぴら」

今回は安価でお手軽レンコンの水煮を使用しました。

作り方

①レンコンの水を切ってさっと洗い、水気をとる。

②ごま油適量を入れたフライパンでレンコンを炒め、砂糖・しょうゆであ好みの味付けにする。

③好みでごまを振ってもおいしいですね。

しいたけ・昆布・高野豆腐の煮物

意外と残りがちな乾物…いっぺんに煮てみようと思い付きで作りました。

高野豆腐はおせちの煮しめでも使われますが、今回はあえて「喜ぶ(昆布)」と「長寿の縁起物(しいたけ)」と共に煮物にしてみました。

作り方

①干ししいたけ、昆布、高野豆腐は水で戻し、それぞれを食べやすい大きさに切る。

② だし汁200gに砂糖30g、しょうゆ15gを入れ、水を絞った①の材料を入れてしばらく煮る。

③②が程よく煮えたら、煮汁と具を別にし、煮汁を水溶き片栗粉(適量)でとろみをつけた後、具と絡めて出来上がり。

煮汁にとろみをつけることで、味がのりやすくなりますし、高野豆腐特有のパサッぽさが軽減され、とっても食べやすくなります。

紅白煮なます

先に切り干し大根で作る紅白なますをご紹介しました。切り干し大根でなますを作ると、漬物のような感覚で食べることのできるなますが出来上がり、これはこれで美味しいのですが、生の大根を使ったレシピもご紹介。

作り方

①大根とにんじんを細切りにする。 (後に煮ますので細すぎないくらいで大丈夫です。)

②①を熱湯で軽く煮ます。

③酢80gに砂糖大さじ2、塩一つまみを入れて加熱して煮溶かす。

 酢は過熱しすぎると酸味が飛びますので、注意が必要です。しかし、加熱することによってまろやかさが出ますので、小さな子どもでも食べやすい酢のものが出来上がります。
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食べだしたら病みつきになる「大豆とシラスの胡麻がらめ」

こちらは保育園の給食でも作っているものです。園児さんたちも大好きな一品。我が家のおせち料理の1品として採用してみました。

材料(約4人分)

  • 水煮大豆    100g
  • 釜上げシラス  30g
  • 片栗粉     20g
  • サラダ油    適量
  • 炒り胡麻    適量(お好みで)
  • 砂糖      15g
  • 酢       10g
  • しょうゆ    15g

作り方

  1. 水煮大豆を袋から取り出して良く洗い、なるべく水気を切っておく。
  2. 釜上げシラスはほぐしておく。
  3. 砂糖・酢・しょうゆを合わせておき、軽く加熱しておく。
  4. 1の大豆にサラダ油をまぶし、さらに片栗粉と胡麻と2のシラスをまぶす。
  5. クッキングシートを敷いた天板に2と4を広げてのせ、250℃のオーブンで軽く焦げ目がつく程度に焼く。(約10分くらい)
  6. 焼けた5に3の調味料を絡めて出来上がり。

揚げずに作る「サツマイモの大学芋風」

こちらも保育園でおなじみ、オーブンで簡単に作ることのできる大学芋「風」です!

材料(約4人分)

  • サツマイモ   200g
  • 砂糖      35g
  • しょうゆ    15g
  • 水       45g
  • 片栗粉     4g
  • サラダ油    適量
  • 黒ゴマ     あれば少々

作り方

  1. サツマイモは食べやすい大きさの乱切りにしておき、水気を軽く切っておく。
  2. 1にサラダ油をまぶし、オーブンシートを敷いた天板にのせて210℃のオーブンで10~15分焼く。(機種によって違いがありますので加減してください)
  3. 砂糖・しょうゆ・水・片栗粉をすべて鍋に入れ、とろみがつくまでゆっくり加熱していく。
  4. 2が焼きあがったら、3を絡め黒ゴマを絡めて出来上がり。

酢ごぼうより簡単で食べやすい「ごぼうの胡麻ドレ和え」

作り方

  1. 冷凍のささがきごぼうを茹で、湯切りをしておく。
  2. 1を市販の胡麻ドレであえて出来上がり。

酢ごぼうの代わりです。調理しやすい冷凍ごぼうを使用し、子どもでも食べやすいように市販のゴマダレでの味付けにしました。

お節料理の救世主 飽きのこない「豚バラ大根」

味付けした煮汁で煮て作る豚バラ大根は、子どもたちも大好きな煮物です。通常おせち料理には入りませんが、「子どもが食べるから」という理由で作りました。我が家では、少ししょうがを利かせた味付けにして煮ます。 

お節料理に飽きたころに、きっと救世主的な存在になるでしょう?

安定の箸休め「紅白の春雨酢もの」

春雨と人参、かにかまを、酢1:砂糖1:しょうゆ0.5:ごま油 少々で和えたものです。これも、子どもが好きだからという理由だけで採用した、我が家のおせち料理の一品です。

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おせち料理を彩る脇役たち

おせち料理と言えば、お重やそれっぽい器や飾りですよね(笑)我が家では、これらも安く仕上げています。

お重

1辺18㎝の2段重は、8年ほど前に購入したおせち料理が入っていたものです。おせちを購入したのはこの1度きりでしたが、お重自体は毎年活用させていただいています(笑)

小鉢

お重の中で仕切り役となる小鉢は、100円ショップで購入したものを毎年使いまわしています。もちろん梅の飾りも。

使い捨ての容器やバランなど

こちらは1度きりの使用となりますが、複数枚(個)入りとなっていますので、残ったら翌年に使いまわすことも可能です。

右下にある、傘型のピック(?)は華やかな色合いとその形が、おせち向きかなと思って今回初購入しました。(その他のものは昨年以前に購入したものばかりです。)

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わが家の過去のおせち料理(2019~2022年)

2019年

2020年

2021年

2022年お重も、飾りもほとんど使いまわしですので、ぱっと見はほとんど変わらないように見えますね(笑)

2024年に向けての「おせち料理」

  • 伊達巻
  • かまぼこ(紅)
  • ごまめ
  • 栗の甘露煮
  • 梅なます
  • 黒豆
  • 雷こんにゃく
  • 煮しめ
  • ミートボール
  • サツマイモレモン煮
  • レンコン甘酢漬け

(太字は手作りです)

今回は、買ってきたものもほとんどなく、かなり簡単めのラインナップとなりました。梅なます・黒豆・雷こんにゃく・サツマイモレモン煮・レンコン甘酢漬けは、おせちの中身としては初です。

梅なます

本来の紅白なますは、細切り大根と人参を使用して作るのですが、「人参を切る手間を省きたい」がために、大根のなますを作りました。しかし、「紅白」にこだわった方が良いかなと?と思い直して、梅肉を叩いてなますに混ぜ合わせました。

ちなみに、使用した大根は、娘が学校の授業で育てた大根です。

黒豆

今回は、「乾物状態の黒豆」をいただいたので、思い切って煮豆を作りました。 前日から水に浸しておき、本日少なめの砂糖と少量の塩とともにコトコト煮ました。

市販の黒豆の煮物はどうも甘すぎて、わが家ではあまり食べられることはありませんが、一から煮ることで自分好みの甘さにすることができます。

また、火の通し加減も抑えめにしましたので、ちょっと歯ごたえがあるけど固くない程度に炊くことができ、自分好みの黒豆煮に仕上がりました。甘さ控えめですので、後日黒豆ごはんにしても良さそうです。

雷こんにゃく

煮しめの残りのこんにゃくです(笑)炒めるときの音が「雷」に似ていることから、「雷こんにゃく」と呼ばれています。

砂糖、しょうゆ、かつお節で味付けしてあります。

サツマイモレモン煮

さつまいもを砂糖水で煮て、仕上げ間近にレモン水を投入してさらに煮ることで簡単に「しっとりサツマイモレモン煮」ができます。

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さいごに

おせちを手作りすることのメリットは、

  • おせちのセットを買うより安く済む
  • 好きな食材を使って用意できますのでオリジナリティがある
  • 母親が作る特別料理感がある(笑)
  • 家族の好みで詰め合わせることができるから嫌いなものが入らない
  • 作っている横から味見と称して試食できる(子ども目線 笑)
  • おせち料理という概念に縛られずに作ることも可能(自由)

など、私にとっても子どもたちにとってもメリットは多いのです。今回ご紹介したものは、実際にお重に詰めて「お節料理」としてお正月に食べました。 その年によって内容も異なりますが、我が家では、子どもたちが楽しみにしてくれている行事食でもあるのです。

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