今回は、我が家で購入した「全自動ホームベーカリー」を使ってちょっとした検証を行いました。
パン生地はこねる回数が多いほどふんわり膨らむのか?を検証する
以前、パン生地を作る時にはこねる回数が多いほど、生地が膨らみやすくなりふんわりした仕上がりになると書いたことがあります。ですが、実際に比べてみたことはありません…。
そこで、こねる回数(時間)が変わるとどのくらい差が出るものなのか実際にやってみようと思ったのです。
検証のおこない方
- 1つの種類のパン生地を作る。 生地は、↓こちらの記事の白パンにしました。パン作りの基本とメロンパンレシピ – 保育園調理師の食ブログ
- こね時間8分・16分・25分の3段階に分けて、各時間で生地の一部(50g)をとります。
- 発酵後、160℃のオーブンで15分焼きます。
- 焼き上がりの大きさ、断面・食感などを比べます。
検証する生地作り
材料
- 強力粉 170g
- 薄力粉 30g
- 砂糖 25g
- 塩 2g
- ドライイースト 3g
- ぬるま湯 130g
- バター 15g
- 先にホームベーカリーにバター以外の材料を入れて10分こねました。(各生地共通)
- その後、バターを投入してこねます。 (検証はここからのこね時間としました。)
- 8分・16分・25分こねたタイミングで50gずつ生地をとり、丸めて発酵させます。(ホームベーカリーはこね時間の設定もできます。)
- 各時間で取り分けた生地は、丸めて発酵させます。
(左からこね時間8分・16分・25分です。)
- 160℃のオーブンで15分焼いたら、3種のパンの完成です。
3種の生地を検証する
3種の生地を色々な角度から調べてみました。左から8分・16分・25分です。
こね時間による見た目の違いは?
真横と真上から写真を撮りましたが、見た目はほとんど同じでした。
高さに差が出るかなと思いきや、高さも幅もほぼ横並びです。
手作業で丸めたので、もともとの生地の形は微妙(?)に異なっていたと思いますので、ちょっとずつの違いは誤差の範囲内だと思います。
ちぎった時の断面の違い
ふわふわパンですので、刃物で切るより、手できぎった方が良いと判断しました。
左から8分・16分・25分です。
正直、断面もパッと見た限り違いがわかりませんでした。
なんとなく、8分(左)と25分(右)できめ細かさが違うようにも感じますが…劇的に違うということもなさそうでした。
食感の違い
実は、パンをちぎる時に25分こねたものは他の2つに比べて明らかに抵抗感(?)を感じました。
生地と生地との密着感があるような、他の2つが比較的軽い力でちぎれるとするならば、しっかりこねた生地はそれ以上に力を入れないと生地をちぎることができないのです。これは口にした時にも感じる違いだったのです。
こね時間8分・16分の生地
こね時間が比較的短い2つは、ふんわりというよりもモッタリとした重い食感であり、食べているときに少し上あごに引っ付くような感じでした。
しかし、こちらの2種に関しては大きな差はなく、似たり寄ったりではないかと感じました。
こね時間25分の生地
25分こねた生地のパンは、全体的にふんわりしており、軽い食感でもちろん上あごにくっつく感じもありませんでした。
完璧なパンが仕上がりました!
さいごに
今回は、こね時間を変えて作った3種の生地で作ったパンの出来上がりの違いについて見た目、感触、食感について検証しました。
今回は、バターを入れる前に10分こねたうえでの検証であったため、最短こね時間でも18分でした。ですので、検証結果の見た目では明らかな差が出ませんでした。
(もう少しこね時間に差があったほうがよかったかもしれません。)
しかし、食感には大きな差が出ました。
- こね時間が短いパンはモッタリと重い仕上がりとなり、ねちねちした食感となります。
- 対して、しっかりこねて作ったパンは、ふんわりとした軽い食感のパンが仕上がります。
パンの食感については好みの問題もありますが、ホームベーカリーでふわふわのパンを作るのであれば、最低でも20分以上はしっかりとこねる必要がありそうですね。
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