近年、感染症(生産者や流通業界など)、猛暑、集中豪雨、日照不足などからなる野菜不足が懸念されています。
これまでには、全体的に野菜が高騰し、庶民の味方である3大ストック野菜(と私は呼んでいる)である、玉ねぎ・じゃがいも・人参も通常の3倍ほどの値段になったこともありました。
猛暑にしても、冷夏にしても、集中豪雨・日照不足にしても影響を受けやすいのは、日ごろ皆さんが食べている『野菜』なのです。
(特に葉物野菜は価格の変動が激しいです。)
今回は、もし野菜が高騰してしまったらどのようにして乗り切るかをご家庭用にわかりやすく書いていきたいと思います。
①根野菜・いも類・キノコ類の活用
葉物野菜はどうしても天候に左右されやすくすぐに価格に影響しますが、根野菜やいも類・キノコ類などは天候の乱れがあっても、比較的価格が安定する種類の野菜です。
根野菜
根野菜の良いところは、価格の安定だけではなく、日持ちも長いことです。
根野菜と言えば、大根・人参・ごぼうなどが挙げられます。
根野菜があれば、煮物・汁物・炒め物(きんぴらなど)を調理することができ、主菜、副菜、汁物と万能に使用することができます。どれも、冷蔵庫の中にあると便利な野菜たちです。
いも類
いも類も煮物・汁物・炒め物に使用ができるうえ、サラダや揚げ物・おやつ作りにまで料理全般においてかなり優秀な食材です。
中でもジャガイモやサツマイモは使い勝手も良く、様々な調理法ができるお助け食材です。
【保育園おやつ】外はカリッと中はもっちもちの「じゃがいももち」
暑くてもおいしくさつまいもを食べる「芋ようかんの作り方」
簡単サツマイモ和菓子4選
当ブログでも様々な「いも類」を使用した料理をご紹介しています。
キノコ類
キノコ類は、副菜や汁物に入れて使用することが多いですね。
キノコ類はカットしてチャック付きのフリーザーバッグに入れることで冷凍保存ができるので、一品のちょい足しに簡単に活用することができます。
野菜が高騰した時などは、魚のホイル焼き等キノコをたっぷりと使った料理にしてしまうのもひとつの手段ですね。
②冷凍野菜の活用
普段は少し割高感さえ感じる冷凍野菜ですが、生野菜の値段が上がったからといってこちらも直ちに値上がりすることはほとんどないのです。
少なくとも野菜高騰前までに生産された分の冷凍野菜は従来の金額で販売されることがほとんどです。ですので、生野菜の価格が高騰しても冷凍野菜の価格は安定しているのです。
と、いうことは…野菜の値上がり具合やその期間にもよりますが、冷凍野菜を購入したほうが安上がりの場合もあります。そのうえ、長期保存もできちゃいます。
冷凍野菜は小分けに使用することもできるので、ちょっとした色味として使用したり、パパっと一品作りたいときにも便利です。また根野菜系の冷凍野菜ですと、
- 火の通りが早い
- 味のしみこみが早い
など、時短にもつながるメリットもあります。
以前の記事で、「冷凍ポテトの活用法」も書きました。
【子どもも喜ぶご飯がすすむおかず】タケノコを使わないチンジャオロース風
工夫次第で、ちゃんとした主菜になりますね。
③見切り品野菜の活用
多くのスーパーの一角に専用のコーナーが設置されていると思います。
見切り品コーナーまたはおつとめ品コーナー
その日のうちに食べる分くらいであるなら、こういった品を狙うのもアリです。ただ、数日分のまとめ買いはできないため、こまめに足を運ぶ必要はあります。
それでも少しでも安く野菜を購入する…といった意味では、野菜の高騰に堪えるには有効な手段ですね。
④無人販売などの活用
無人販売所があるかどうかは地域差がありますが、農家さんのご自宅前などに、無人販売所(機)が設置されているところもあります。
市場に出荷するには、大きさや形などが規格から外れてしまっている野菜がそこにはあります。色形がそろっていなくても味には変わりないことが多く、良心的な金額で販売されていることが多いのです。
私の家の近所にもこうした販売機がいくつかあり、場所(生産者)によって販売されているものも違います。
⑤野菜ジュースや缶詰・水煮野菜などの活用
先に書きました「冷凍野菜の活用」と重なる部分があります。
野菜ジュース
ドレッシングや煮込み料理などでは野菜ジュースを使用することも可能です。ゼリーや蒸しパンなどのおやつ作りにも使用することもできます。
缶詰
缶詰は野菜だけをとってみても、色んな種類のものが販売されています。中でもトマト缶は誰もが一度は見たことがある、とってもメジャーな缶詰ですね。
煮込み料理やパスタソースはもちろん、カレーに入れてさわやかな仕上げにしてもよし、コンソメスープに加えて味を調えることでミネストローネにすることもできますね。
また缶詰は、常温で日持ちがするので、災害時の備蓄食としても有効です。野菜の価格に関係なく、ある程度の缶詰の準備はしておく方が便利です。
水煮野菜
水煮野菜は要冷蔵であったり、缶詰に比べると賞味期限が短いものではありますが、生野菜と比べると保存がきき、天候による価格の変動も受けにくい傾向にあります。
また、あらかじめ下処理が行われているため、調理が非常に楽というメリットもあります。
ただし、1パック量は大家族には少なく感じる量であることが多く、あくまで補助的な使用になると思います。きんぴらの「ごぼう」だけ、豚汁の「一部の野菜を賄う」くらいの使い方が良いでしょう。
⑥自分で育てる
苦肉の策です(笑)つまりは自宅で必要分を育てるということです。
そもそも、素人だし異常気象だしなどきちんと育つかどうかは心配ですが、簡単な野菜であれば育てることも可能です。
薬味にも大活躍な「ネギ」、夏野菜の「トマト」「きゅうり」「なす」などは、成長も早く、プランターでも育てやすい野菜です。
お子さんがいるご家庭にも食育の観点からもおすすめです。
さいごに
この先、気候がどのようになっていくかはなかなか予想ができません。
できることなら、おいしい野菜を毎日食べ続けたいのですが、万一に備え心の準備をしておくこともいざという時に慌てず対応できると思います。
もちろん、高くても『食べたい野菜、身体に必要な野菜』もありますので、上記とうまく組み合わせることをお勧めします。
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