同じ名前のものであっても、ほんの少しの材料の違いや、配合の違いだけで味わいや食感の違うものが出来上がります。今回は3つのヨーグルトケーキのご紹介です。
皆さんのお好みのヨーグルトケーキはあるでしょうか?
卵の泡立て不要!重曹使用のふわふわヨーグルトケーキ
まず最初のヨーグルトケーキは、低コストで手に入る重曹(食品用)を使って作りました。
ベーキングパウダーでも作ることはできますが、重曹を使うことでも想像以上にふわふわな仕上がりになったので、ご紹介します。
材料
- 薄力粉 150g
- 重曹 1.5g
- 卵 2個
- 砂糖 80g
- サラダ油 30g
- ヨーグルト 180g
- レモン液 25g
作り方
- 薄力粉と重曹は同じ器で一緒に量っておく。
- 大きめのボウルに卵を割り入れ、砂糖・サラダ油を入れて混ぜる。
- ヨーグルト・レモン液を入れて、さらに混ぜる。
- 1の粉類を2~3回に分けて入れ、さらに混ぜる。
- オーブンシートを敷いた天板に生地を流しいれ、軽くならす。
- 180度のオーブンで20分ほど焼く。
(写真向かって右側には、アクセントとしてスライスチーズをのせてみました。焼き上がりはちょっと塩味の入った、大人の味に仕上がります。) - できあがり
かなりふんわり仕上がります。
重曹を使用した理由
重曹とは、炭酸水素ナトリウムです。
炭酸水素ナトリウムは、酸と反応します。酸と反応することで炭酸ガスが発生します。
この炭酸ガスを利用したケーキです。
工程4,5で気泡が出ていますね。
これは、重曹と酸であるヨーグルト・レモン液が反応したものです。
酸性のものを使用してケーキを焼く場合にはべーキングパウダーを使うより、重曹の方が上手に膨らみます。ただし、小麦粉100gあたり1~2g程度にとどめておく必要があります。それ以上入れてしまうと苦みが出てしまい、とても口にできない食べ物が出来上がってしまいますので気を付けてください。
ベーキングパウダーとは?
お菓子作りでよく使われている、ベーキングパウダー 。成分を見てみると、炭酸水素ナトリウム1点だった重曹と比べ、様々な成分が入っていることがわかります。
炭酸水素ナトリウムは、重曹でも入っていました。ベーキングパウダーでも同じ役割をします。
そして、ベーキングパウダーの中には酸の役割をする成分も入っています。それが、リン酸二水素ナトリウム~リン酸一水素カルシウムなど数種に及ぶ成分なのです。様々な成分を入れることによって、時間差で炭酸水素ナトリウムと反応させることが可能になります。
最後に、パーセンテージが最も多い成分に注目します。
「でんぷん」と書かれていますが、これは「コーンスターチ」です。
コーンスターチを入れることによって、炭酸水素ナトリウムと、酸の役割をする成分が使用前に反応しないように遮断する役割をしています。
ですので、ベーキングパウダーは重曹と、酸の役割のする成分と、それを反応させないようにするための遮断成分の3つが入っているのです。ですので、酸性の材料がなくても膨らませることが可能なのです。
ただ、使用量は重曹単品で使用するより多めになります。1箱当たりの値段も高めになります。
重曹を使ったヨーグルトケーキを焼いてみて感じたこと
お菓子作りにおいて、酸を多く含む材料(レモン・ヨーグルト・チョコ・卵・砂糖・はちみつ)を使用する場合には重曹を、それ以外のものならベーキングパウダーを使用すると良いと思います。
あれ?ここまで書いてなんですが、お菓子のほとんどに砂糖や卵は入りますね。と、言うことはほとんどのお菓子作りで重曹が役立つということではないでしょうか?私、これから重曹派になっちゃおうかな(;’∀’)
ちなみに保育園ではホットケーキミックスを使用して作っています。
簡単!!ふわしっとりなヨーグルトケーキ
ふわっとしたスポンジの様な生地ですが、しっとり感もあり、パサつかないヨーグルトケーキです。こちらは、ホットケーキミックスを使用しました。混ぜて焼くだけなのでとっても簡単です。
材料(マフィン型約9~10個分)
- ホットケーキミックス 150g
- プレーンヨーグルト 200g
- 砂糖 85g
- 卵 2個
- サラダ油 30g
作り方
- ボウルにプレーンヨーグルト・砂糖・卵・サラダ油を入れ、混ぜる。
- ホットケーキミックスを入れ、さらに混ぜる。(息子が助手として手伝ってくれました。)
- 型(今回はマフィン型)に入れ、160度のオーブンで20分~焼きます。(機種によって差が出ます。)
色目が付かないときは、仕上げに200度3~5分程度焼きます。 - 出来上がりです。
断面はこちら。↓
ふわしっとりな仕上がりになりました。
ふわしっとりなヨーグルトケーキはとっても簡単
砂糖の分量を調整することで甘味をお好みに加減できます。
我が家では味にうるさい子どもたちが大絶賛してくれたケーキです。酸味が物足りない場合は、レモン汁を入れてもおいしいです。
今回、低温のオーブンの下段でじっくり焼いたためか、表面が膨らんでわれることがありませんでした。
水分はヨーグルトと卵・サラダ油のみであり、牛乳や水は一切入れていません。
子どもが混ぜてもおいしくできるケーキです。
簡単!冷やしヨーグルトケーキ(チーズケーキ風)
暑い季節においしく食べることのできる、冷たく冷やして食べるヨーグルトケーキです。特別な材料はありません。
ボウル一つで混ぜて型に入れて焼いて冷やすだけで作ることができます。
材料 約8人分(15㎝ケーキ型 1個分)
- プレーンヨーグルト 200g
- 砂糖 80g
- 卵 2個
- 薄力粉 50g
- レモン液 15g
- サラダ油 20g
作り方
- ボウルにヨーグルト、砂糖、卵、レモン液、薄力粉、サラダ油を順に入れ、混ぜる。
- 1の生地を型に入れる。
- 180度のオーブンで30分焼く。(小さい型を使用する場合は焼き時間をもう少し短めに調整する)
- 焼きあがったら、粗熱を取って冷蔵庫で冷やす。
出来上がり!!
冷やして食べるのがベスト
作ったらすぐに食べたくなりますが、冷えるまで待ってください!
温かいより冷たい方が断然においしいです。
以前、プレーンヨーグルトではなくバニラヨーグルト(トップバリューです)を使用したところ、さらにおいしくできました。実はバニラヨーグルトはかなりおすすめです。
多く作りすぎたときに、冷凍庫に入れて凍らせ、アイス代わりにも食べました。これも実はおすすめです。
見た目はベイクドチーズケーキのようですが、味はもっとさっぱりしています。
夏にはとっても食べやすいケーキです。
さいごに
今回は、ふんわり・しっとり・チーズケーキ風、3種のベイクドヨーグルトケーキのご紹介でした。
それぞれ異なる食感ですが、どれもとても簡単に作ることができます。
私自身は、最後にご紹介したタイプのヨーグルトケーキをしっかり冷やして食べるのが好きです。
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