【保育園入園】保育園で「初めて食材」の提供しない理由

保育園に入園しますと、日中は保育園で作った給食やおやつを食べることになります。保育園の献立は、栄養士が子どもの成長に合わせた栄養のある食材を数多く使用したものとなっています。

特に食事経験の浅い離乳期の子は「自宅では食べたことのない食材」が出ることもあります。

しかし、保育園で初めての食材を食べることはNGとなっていることはご存じでしょうか?

今回は、保育園で給食を食べるにあたって気を付けるべきことを解説付きでまとめていきたいと思います。

保育園の給食を食べるにあたって自宅で食べたことのある食材を調べる

保育園の給食に使われる食材は、予算や調理のこともありますので、極端な高級食材や常識的に口にしないような食材は使用しません。ごくごく普通に八百屋さんや肉屋さん、魚屋さんなどから仕入れることのできる食材ばかりです。

しかし、その種類は多く、新入園で乳児ともなるとまだまだ食べたことのない食材は多く存在します。そこで、園独自の「食材確認表」を用意しており、保護者にお子さんの食べたことのある食材にチェックを入れてきてもらっています。(複数回食べていることが条件となります。)

この作業は、新入園の子が主となり、すべての食材にチェックが入った段階で確認終了となります。

口にしたことのない食材がある場合はどうなるのか?

口にしたことのない初めての食材がある場合は、残念ながら該当食材を使う献立の日の給食は提供できなくなります。(お弁当持参をお願いされることもあります。)

アレルギーでもないのになんで???と思われる方も多いと思いますが、これは厚生労働省ガイドラインでも

子どもが初めて食べる食品については、家庭で安全に食べられることを確認してから、保育所で提供を開始することを基本とする。
https://www.mhlw.go.jp/content/000511242.pdf
保育所におけるアレルギー対応ガイドライン(2019 年改訂版)より一部抜粋

と書かれています。

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入園後に自宅で新しい食材にチャレンジしていくことも可

お子さんが食べたことのない食材がある場合、その食材を使用した献立が出る日までに自宅で食べさせていくことも可能です。

複数回食材にチャレンジして給食提供前にアレルギーの出ないことを確認していただけたら、通常通りに給食を提供することができます。

お子さんが口にしたことのない食材がある場合には、給食の献立表をチェックしながら初めて食材にチャレンジしていくことも一つの手段です。(初めて食材にチャレンジをして異常が無かったら、栄養士か担任保育士にお伝えください。)

なぜ、保育園で初めての食材を食べさせてはくれないのか?

乳幼児は体が小さくまだ弱いため、食物によるアレルギーに配慮する必要があります。食物アレルギーがあっても多くは成長とともに緩和されますが、

  • アレルギーがないことの確認を保護者が行うこと
  • 万一アレルギーがあった場合、該当食材の特定、医師の診断を行い、適切な対応ができるようにしてもらうこと

を目的としています。

食物アレルギーによる危険から子どもを守るための大切なことなのです。

実際の食材確認の流れ

では実際に保育園で行われている「初めて食べる食材の確認」をどのような流れで行っているのかをまとめてみました。

新入園児の保護者に食材確認リストを配布する

給食に使用される食材リストがかかれたチェック表を保護者に配布します。

保護者は、自宅でお子さんに食べさせたことのある食材にチェックを入れて園へ提出する形となります。

保育園側で入園児の食の様子を把握する

保護者から提出された書類は、保育園側でも確認をさせてもらいます。

特に担任保育士と栄養士は、未経験食材を誤って与えることのないようにきちんと管理します。

この時に、保育園で提供される食材が自宅ですべて食べている子であれば、食材確認完了となり、食材に関する園とのやり取りは終了となります。

未経験食材がある場合

園児に未経験な食材がある場合は、その食材が使用される日の10日くらい前までには担任保育士または栄養士から保護者に向けて「2~3回食べさせてみてください。」と連絡をします。連絡の方法は、口頭であったり、連絡帳を使用したものである場合がほとんどです。

実際の給食提供までに該当食材を複数回自宅で試し、お子さんに異常がないことが確認できれば給食の提供ができます。

未経験食材を自宅で食べさせることができなかった場合

保育士や栄養士の指定した日までに食材を試すことができなかった場合には、残念ながら該当食材を使用する日は弁当を持ってきてもらうことになってしまいます。

該当食材が入っている分のおかずだけで良いのか、1食分をすべて用意してもらうのかは保育園の判断で変わってきまますが、未経験食材がアレルギーの可能性が高い食材(卵・小麦・青魚・果物など)に関しては、1食分を自宅から持ってきてもらうことになる可能性が高くなります。これは、調理途中で混入する可能性を避けるためです。

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さいごに

子どもたちの健全な心身の発達を助けるための給食ですが、同時に子どもたちの安全にも配慮しなくてはなりません。特に保育園では、乳幼児をお預かりするため細心の注意を払う必要があります。

保育園入園児には書類が多く、正直面倒くさいと思われがちですが、自身のお子さんの安全のためにもぜひご協力していただけるとありがたいです。

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