子どもに「晩御飯前のおやつ」を与えても良いのか?晩御飯への影響は?

給食調理員のつぶやき

保育園にお子さんを預けている家庭では、保護者の仕事に合わせての降園になりますので、基本的には早い子でも16時過ぎ、遅い子ですと19時を回ることもあります。

保育園では昼食+15時の補食(おやつ)の2回(乳児は午前のおやつ含めの計3回)を提供しています。夕方のおやつに関しては、降園が18時過ぎる子に関しては有料でおやつを提供する園もありますが、実際は「園による」ところが多いです。

18時過ぎになりますと、たくさん遊んでいる子どもはみんなおなかが空いてきます。

自宅に帰るなり安心感もあってか「おなか空いた」と訴える子も多いと聞きます。

今回は、夕食前のおやつについて書いていきたいと思います。

保育園に通っている子は夕食前に「おやつ」を食べるのか?

勤務先での嗜好調査では、約6割の家庭で夕食前のおやつを「毎日食べる」または「時々食べる」と回答されています。

これは、初めにも書きました通り、保護者の帰宅時間に合わせて帰宅する保育園児特有の生活リズムによるものだと思われます。人は夕方以降になりますと自然とおなかが空くものです。ましてや大人よりもはるかに動き回ってエネルギーを消費している子どもは尚のことです。むしろ健康的で良いことですね。

晩御飯の支度までの間におやつをとること自体は悪くはないことです。しかし、「おやつの与え方」に問題のある家庭も多く見受けられます。

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家庭では晩御飯前のおやつは何を与えているのか?

  1. 市販のお菓子(約5割)
  2. パン
  3. 果物

の順に多かったです。中でも市販のお菓子は、

  • チョコレート
  • ゼリー
  • グミ
  • せんべい

の人気が高く、1個2個では足りないため子どもがある程度満足する量で与えているという家庭が多かったです。

降園後から晩御飯までの間に与えるおやつの必要量

帰宅時間が遅いと、空腹を我慢することはとても難しくなります。

一番良いのはすぐに晩御飯にしてあげることなのですが、保護者も帰宅してすぐはなかなかそうもいきません。
そこで、「少量のおやつを与える」ことは仕方のないことですが、晩御飯に影響しない量であることが求められます。

では、どのくらいの量であれば良いのでしょうか?

補食としてのエネルギー量は50~80㎉に抑えたいところです。目安としては以下の通りです。

  • バナナ1本(80㎉)
  • 50gのおにぎり(80㎉)
  • ビスケット2枚(60㎉)
  • 塩せんべい1枚(50~60㎉)

さいごに

日中のおやつとは異なり、晩御飯までのつなぎでのおやつですので、依存性の高いチョコレートや、甘いグミ、大きなパンなどは控えたほうが良いです。

市販のものでしたら枚数を制限(1~2枚)して「せんべい」「ビスケット」「クッキー」などもありです。

できることなら「小さなおにぎり」を与えることをお勧めします。晩御飯の主食の一部を早く摂るという考え方です。おにぎりの50gはせんべいやクッキーなどよりも満足感もありますので、おなかの空いている子どもには、かなりおすすめのおやつです。(もちろん大人もです)

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