こいのぼりクッキー生地を2種類の配合で作る【検証】

簡単おやつ

新年度が始まり、子どもたちも少しづつ園生活に慣れてくる頃、保育園では「端午の節句」の行事を行います。

私たち給食職員も保育の行事に合わせて「行事食やコラボ食」を考えます。

今回も、子どもたちに喜んでもらえるように子どもの日にちなんで「こいのぼりクッキー」を作ることになりました。

こいのぼりクッキーを作るにあたっての課題

勤務先の保育園では、卵アレルギー児に配慮した給食やおやつを提供しています。

月に決まった日数のみ卵を割卵して作る献立の提供ができますが、その日以外は卵を割卵することができません。これは、他の食品に卵が混入をすることを防ぐためなのです。

クッキーの材料と言えば、

  • 薄力粉
  • バター
  • 砂糖

を入れることが多いのですが、私の勤務する保育園では指定日以外では卵を使用することができません。ですので、卵の入らないクッキーを作ることになります。

加えて、「こいのぼり」の形にできる生地でなくてはならず、「絞りだしクッキー」や「アイスボックスクッキー」の生地ではダメなのです。「型抜きクッキー」を作る時の生地の固さにする必要があります。

以上のことを踏まえて、今回は2種類のクッキーの生地を試作することにしました。

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卵不使用型抜きクッキー生地

今回は2種類の生地を作りましたが、材料・作り方は同じです。

違いは、材料の配合です。

材料

クッキー生地①(大小各5枚分くらい)

  • 薄力粉     56g
  • コーンスターチ 14g
  • 砂糖      25g
  • マーガリン   35g

クッキー生地②

  • 薄力粉     35g
  • コーンスターチ 10g
  • 砂糖      15g
  • マーガリン   25g

作り方(共通)

  1. 薄力粉とコーンスターチはあらかじめ混ぜておく。
  2. ボウルにマーガリンを入れて室温に戻し、砂糖を加えてホイッパーでクリーム状になるまで混ぜる。
  3. 2に1を入れて混ぜ、ひとまとまりにする。
  4. ラップで包んで20分ほど生地を休ませる。
    (そろそろオーブンを180℃で予熱を始めましょう。)
  5. 休ませた生地をめん棒で伸ばし、クッキーの型を抜く。
    (今回は包丁で長方形にカット後、しっぽ部分を三角に切り落としました。)
  6. 180℃のオーブンで約10分焼いてできあがり!

2種のクッキーの違い

今回の2種のクッキーは、試作を兼ねて作ったものですので、基準となる薄力粉+コーンスターチの量が異なっています。ですので、分量をパッと見ただけでは、どのように違うのかわかりづらくなってしまっています。(すみません。)

なので、両者の最小公倍数で比較していきたいと思います。

粉量(薄力粉+コーンスターチ)の最小公倍数は630でしたので、この数値を基準として比較します。

分量の違い

クッキー①(②)

  • 薄力粉     504g(490g)
  • コーンスターチ 126g(140g)
  • 砂糖      225g(210g)
  • マーガリン   315g(350g)
クッキー②の方がコーンスターチの割合が多く、砂糖はわずかに少なめ、マーガリン量が多くなっています。
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作っているときの生地の違い

クッキー①はこねて丸めるときに、ちょっと「固いかな」と感じました。ひとまとまりにもなるし、めん棒で伸ばすときも生地が割れることはありませんでしたが、丸める・伸ばす作業をするときに「少々力が必要である」と感じました。

クッキー②は、マーガリン量が多いことから「生地をこねるときに手にベトつくこと」を懸念したのですが、①の生地より柔らかかったものの、手にベトつくことはありませんでした。

というより、むしろ「こねやすく、めん棒でも伸ばしやすい生地」でありました。

食感の違い

クッキー②は、①よりコーンスターチ量が多いこともあって食感がさっくり軽く仕上がりました。サブレのような食感です。

クッキー①もサクッとはしていましたが、どっしりとした重い食感でした。ハードなクッキーが好きな人は①の生地でも良いかと思います。

おすすめクッキー生地は「クッキー②」

今回作った2つのクッキー生地のうち②の生地は、

  • ひとまとまりになりやすい
  • 綿棒で伸ばしやすい
  • 手にべとつかない
  • 焼き上がりがサブレのようにサクサク

でした。

「卵不使用型抜きクッキー」 を作るのであれば、クッキー②のレシピをお勧めしたいと思います。

さいごに

保育園のおやつ作りは、

  • 使うことのできる材料に縛りがある
  • 調理器具も限りがあるので、小売店のようなおしゃれなものを作ることができない
  • 昼食の片付け後からおやつ提供時間までの短い時間で全園児分のおやつの準備を行うため、時間にも限りがある

という条件の下、用意しなくてはなりません。

ですので、提供日当日に慌てないためにも、自宅で試作を行い本番に備えることも珍しくありません。(試作で作ったものは、我が子と栄養士さんに食べてもらいます。)

今回は「卵を使用しない作りやすい型抜きクッキーの材料の配合」を計算するために、試作を行いました。あとは、「子どもの日おやつの本番」を待つだけです。

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