保育園の食育活動の決まり事 【食育計画から衛生管理まで】

給食室はこんなところ

保育園でも食育活動を行います。様々な決まりごとがありますが、その中で子どもの成長に合わせた活動を考えています。

今回は、食育にまつわる決まりごとをまとめました。

食育計画を立てる

各対象クラス職員の協力を得るため、年間と月間の食育計画を立てます。この計画は園長はもちろん、各クラスの担任にも共有され、園全体の計画として立てます。

食育計画の内容は、対象児の年齢・能力に応じ、設備の規模にも応じたものとします。無理のない範囲で時間を確保し、園児が作業するにあたって職員数もゆとりを持って配置します。

実際の食育活動での注意点

クッキング

園児が調理に携わるときには、最後に充分な加熱ができる料理を基本とします。(茹でる、煮る、蒸す、焼くなど)

事前準備

  • 保育職員、給食職員両者で当日の内容、手順、留意点について確認します。
  • 事前に園児に対しての衛生面の指導をしておきます。(手洗い、爪切り、マスクなど)
  • 保護者に対しても、爪を切ってもらうことやマスク、三角巾、エプロンなど必要な準備の依頼をします。
  • 使用食材の保存にも気を付けます。
  • 使用器具は園児専用のものを準備することが望ましいです。(調理室との共有はしない)

クッキング当日

  • クッキング前 に、下痢等体調不良や手指に傷がある園児がいないか確認をします。もし、該当者がいた場合にはその園児はクッキングに参加できないこともあります。(食中毒防止のため)
  • 作業が行われる場所や使用する器具などは必ず消毒を行います。
  • 園児、保育士も清潔なエプロン、三角巾を着用し手洗いもします。
  • 調理前、調理後の食材も50gほど保存食として残し、2週間冷凍保存します。
  • 園児が調理前だけでなく適切に手洗いができているか確認をします。
  • 加熱調理をしているときは、3点温度を測定し(85℃)記録しておきます。
  • 食品に直接触るときには使い捨て手袋を使用します。
  • 調理済みの食品は2時間以内に喫食します。

園で収穫したものの扱い

保育園内で子どもたちが育てた野菜は調理室で洗浄後、加熱をします。果物等、非加熱で食べるものに関しては、洗浄消毒を行います。

アレルギー児の対応

食育活動の中で、アレルギー児の原因食材が含まれるものを扱う場合には、配慮が必要になります。(多くは食育計画に盛り込まない方向での対応になります。)

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さいごに

私たち給食職員も子どもたちに、可能な限り様々な経験をさせてあげたいと思っています。ですが、集団給食である以上決まりごとが多いのも事実です。上記に書いたことを踏まえての食育計画を立てているのです。

また、同じ年齢の子でも成長の個人差もあることから前年に行っていた活動が必ずしも次の年に行われるとは限らないのです。なぜならば、クラスの様子を見て、無理のない活動を考えるからなのです。

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