秋になったら、ぜひこの記事を書きたいと思っていた、30年以上愛知県で暮らしていた元愛知県民です。
「鬼まんじゅう」
愛知県民の方であればおおよそ「ああ、あれね」とお分かりになる「和菓子」ですね。今回はそんな愛知県民のソウルフード(?)の鬼まんじゅうについての記事です。
鬼まんじゅうは愛知県民なじみの和菓子です
名古屋発祥の鬼まんじゅうは、愛知生まれ愛知育ちの私には小さい頃から馴染みのある「和菓子」です。もちろん和菓子屋さんで販売もされています。お店にもよりますが、多くは1個100円~150円くらいの価格での販売です。
私が暮らしていた地域では、梅まつり(1~2月頃)でお茶席にお茶うけとして出されていました。
鬼まんじゅうとはどんな和菓子?
まずは「鬼まんじゅう」を知らない人のためにも、ここからの説明が良いでしょうか。
鬼まんじゅうとは、小麦粉と砂糖、少量の水分を混ぜた生地にサツマイモを絡めて蒸した、素朴な食べ物です。
鬼まんじゅうの種類
今は大手製パン会社も、全国に向けて「鬼まんじゅう」と思わしき商品を展開している時代となりました。
時代の流れと、製造会社の方針などによって様々な食感の鬼まんじゅうが存在するようになりましたが、私が見るところ大きく分けて2種類の鬼まんじゅうが存在するように感じます。
昔ながらのもちもち食感がくせになる「元祖鬼まんじゅう」
このタイプの鬼まんじゅうは昔からなじみがあるため、懐かしさがあります!私が小さいころから食べていたものと同じです。
元々こちらの鬼まんじゅうが「元祖」と呼ばれており、小麦粉・砂糖・水・さつまいもの4種の材料から作られて、余計な材料を使わない素朴な仕上がりとなります。
自然と光沢が出るのも鬼まんじゅうの特徴のひとつです。
生地は水団のような食感であり、モチモチとしています。
子どもでも食べやすいようにふわふわにアレンジされた「鬼まんじゅう」
こちらは、材料の中にさらにベーキングパウダーを入れることによってふわっと感が出ます。黄色と白のコントラストがはっきりしてきれいですね。
最近では、ホットケーキミックスを使用して作る方法も紹介されています。ホットケーキミックスを使用すると、蒸しパンのような仕上がりになります。味は間違いなくおいしいのですが、私的にはこれはサツマイモ蒸しパンと呼びたいところです。
鬼まんじゅうの名前の由来は
所説あるようですが、
- 見た目が「鬼の住む島」に見えることから(岩肌がごつごつしているように見えることから)
- まんじゅうそのものを、「鬼の持っている金棒」に見立てている
と言われています。
近年では、黒ゴマを使用した「黒い鬼まんじゅう」もあるようです。
鬼まんじゅうの作り方
材料(小さいもので約10個分)
- サツマイモ 350g
- 小麦粉 100g
- 砂糖 60g
- 水 35g
作り方
- サツマイモはところどころ皮をむき、1.5㎝角くらいの大きさのさいの目切りにし、水にさらしておく。
- 1の水を切り(この時水分が残っていてもOKです)サツマイモに砂糖をまぶす。
- 2に小麦粉を入れて芋にからめ、さらに水を入れて生地の固さを調整する。芋と芋が生地によってまとまるくらいが良いです。
かき揚げ天ぷらを作る時くらいのまとまり具合でOKです。 - クッキングシートにひと塊ずつ形を作りながらのせ、蒸し器に入れて10~15分蒸す。
蒸しあがったら出来上がりです↓
さいごに
地域にもよりますが、比較的手に入りやすいスーパーなどで販売されているものは、「ふわふわ系鬼まんじゅう」であることが多くなっています。
でも、幼少期から愛知で暮らしていた私にとっては、「もちもち系の鬼まんじゅう」の方がなじみがあり、サツマイモの味を損ねない素晴らしい和菓子であると思っています(笑)
もちろん個人のお好みで食べてもらえればよいのですが、家でも簡単に作ることができる和菓子ですので、サツマイモがたくさんある時にはぜひ「もちもち系」を作ってみてくださいね。
最後に「鬼まんじゅう」とは、
- 表面にサツマイモの角切りが見えている
- 生地に粘り気がある
- 光沢がある
これらの条件を満たした和菓子なのです。
コメント