保育園の防災訓練は「避難すること」だけではありません【備蓄食体験】

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9月1日の防災の日に合わせて、保育園でも大規模な災害訓練を行いました。(これとは別に毎月の避難訓練もあります。)

昨年は地震が来るという想定で実際に近くの中学校まで移動して、避難経路の確認を行うというものでした。

そして今年、2020年度は水害を想定した訓練です。

浸水を想定した訓練

浸水危険地域にある保育園ですので、洪水警報が発令されたと仮定しての訓練を行ってみました。

避難までの流れ

  1. 園内全体に職員室から「洪水警報が発令されました。浸水の危険もありますので、2階に避難をしましょう。」と放送が入ります。
  2. 2階で活動しているクラスは防災頭巾をかぶって静かに待機します。
  3. 1階で活動しているクラス(0,1歳児)は、担任の指示のもと防災頭巾をかぶり、2階へ避難します。

給食職員はなにをするのか?

火の元を確認し、電気系統のブレーカーを落とし(訓練ではブレーカーを落とすシュミレーション)、乳児クラスの避難の手伝いに入ります。

子どもたちが全員避難したことを確認した後、防災用の食品や飲料をいつでも使うことができるように準備します。

避難訓練が終わったら 、乳児クラスの子を連れて保育室に戻ります。

避難訓練後は…

各家庭にメール配信をして「お迎えに来てもらう」ように要請をします(もちろんこれも訓練です。)引き渡し訓練も兼ねていますので、保護者への引き渡しまでが災害訓練の流れとなります。

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防災の日の給食とおやつ

給食とおやつも、いつもとは違ったものでの提供でした。

給食

給食は、日持ちできる野菜と乾物で作ることのできる献立でした。

  • 肉じゃが
  • 切り干し大根の和え物
  • 麩とわかめの味噌汁
  • 白米&アルファ米

肉じゃがは保存がきく野菜で作ることのできるおかずです。和え物と、みそ汁は乾物があれば準備できます。そして、今回試しにアルファ米の「白がゆ」を1,2歳児と保育士に食べてもらいました。

1,2歳児に食べてもらった理由は、好き嫌いがはっきりしてくる年代であり、嫌いなものは頑として食べようとはしないのもこの年代だからです。

災害が発生した時には、その場にあるもので食事をとらなければならなくなります。「あれいや、これいや。」なんて言っている場合ではないのです。特に小さい子はこのような場面があることを想定して慣らしておく必要があり、食の経験として食べてもらったのです。

1~2年前くらいまでおかゆを食べていた年代ですが意外と「嫌い」な子も多いのです…(;^_^A

おやつ

おやつも災害用のものを提供しました。

今回使用した災害用のおやつはこちらです。

長期保存が可能なの備蓄食用のビスコです。私も食べたことがありますが、通常のビスコと何ら変わりがありません。普通においしいです(#^^#)

今回は子どもたちも、このおやつに喜んでいました!!

飲み物は乳児も幼児も、紙コップを使用してお茶を飲んでもらいす。特に乳児は普段から紙コップを使っている子はほとんどいませんので、こちらも慣らすために使ってみました。

紙コップのふちを噛んで歯型をつけてしまっている子もいましたが、みんな上手に紙コップでお茶を飲むことができていました。

さいごに

保育園では、月に1回以上の災害訓練を行っています。

9月は防災の日もあることから、保育職員・保護者・こども、みんながきちんと意識をもって訓練が行えるように「1つのイベント」として大掛かりにおこなっています。

「避難すること」だけが訓練ではなく、「保護者に引き渡すこと」も、「防災食を体験すること」も災害訓練なのです。

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