6月ごろから、子どもたちがたくさんお茶を飲むようになりますので、保育園の給食室内で沸かすお茶の量が劇的に増えます。
ということで今回は、保育園ではどのくらいのお茶を沸かしているのかを書いていこうと思います。
保育園の規模
どのくらいのお茶を沸かすかといっても、園の規模によっても当然違いはあります。
18人まで乳児を預かる小規模保育園や、300人を超える園児数のいる保育園も実際にあるのです。
今回は、私が勤務している保育園でのことを書きたいと思います。
園児数
一応90名定員ですが、保育室の広さにゆとりがあるため、現在は93名在園しています。(MAX104名までは受け入れ可能だそうです💦)
職員数
日によって職員数に変動がありますが、常に25~26名いる状態です。(調理員含む)
お茶の必要量
幼児3クラスは、通年で自宅から水筒にお茶を入れた状態で持ってきてもらいます。ただし、保育園にいる間に水筒が空っぽになってしまったら、その都度園のお茶を補充してあげます。
2歳児クラスは、初夏から秋口までの暑い時期のみ、自宅から小さな水筒にお茶を入れた状態で持ってきてもらいます。2歳児はまだまだ体が小さいので、小さめの軽い水筒を持ってのお散歩や園外活動を行います。
0,1歳児は、「お茶を自分で用意して飲むこと」が難しいため、保育園で用意したコップに保育園で沸かしたお茶を注いで飲んでもらいます。そのため、水筒は不要です。
初夏から秋口までのお茶の量
つまりは、「お茶を多く飲む」季節ですね。私の勤務先の給食室には、8L用のやかんが3つと、3L用のやかんが3つあります。
②お茶の煮だしが終了したやかんから順に流水で冷やします。
↓大きめのボウルに入れて、流水で冷やす方法で行っています。
③流水で冷えたものから順に、早朝保育の子のお茶の準備と、クラスごとのお茶用のポットに移し替えます。(各2Lずつ)
④空いたやかんから順に2巡目のお茶を沸かし始めます。(この段階で少なくとも40Lは沸かしています)
⑤お茶の保管場所にも限度があるため、やかんが空くタイミングで次のお茶を沸かしていきます。
と、いうことで1日当たり少なくとも56Lは沸かしている計算になります。
秋以降の涼しい時期のお茶の量
秋以降になりますと、子どもたちも水分を欲しがることも少なくなってきます。それでもお茶を沸かさない日はありません。
各クラスにはもちろん専用のお茶を配布しますが、夏場と比べると半分の量になります。もちろん、足りなくなってしまった場合にはその都度追加しますが、よほどのことがなければそれもほぼありません。
ですので、1日に沸かすお茶の量も
- 各クラス配布分と給食の時のお茶
- 帰りが遅くなってしまう子用の夕方のお茶
幼児クラスが水筒を持ってくる理由
暑い時期は自分で判断して水分補給ができる幼児クラスでは、水筒が必須になりますが、涼しい季節になっても、水筒を持ってきてもらっています。
これにも理由があって、マイ水筒を持ってきていることで災害時に非常用の水分の確保につながると考えられていることからなのです。
保育園の所在地が、南海トラフ地震が警戒されている地域でもあるので、市内の多くの園では夏場以外でも「マイ水筒」を持ってきてもらうように指導しています。
小学校以降でも、年中水筒を持ってくるように言われますので、保育園にいる間から習慣づける意味合いもあります。
夏の時期やかんのサイズを大きくできればよいのではないか?
夏場、お茶の量が多く必要な時に、一度にたくさんの量(今回の話では8L以上のやかん)を沸かすことのできるやかんの購入をしたらよいではないか?
と思われた方もいるのではないでしょうか?
一度で沸かすことのできる量が増えれば、何度も沸かさなくても良くなる利点はあります。
しかし反対に、
- 沸かすまでの時間がかかるようになる
- 冷やすまでの時間もかかるようになる
- 女性ばかりの職場で大きすぎるやかんは重くなりすぎてしまうため、事故を生みやすい
さいごに
保育園で使うお茶は、私たち給食調理員が沸かしています。
もちろん、お茶を沸かす専属の人がいるわけではありませんので、通常業務の傍ら手のすいている人が、お茶の減り具合の様子を見て沸かすことになります。
お茶を沸かすと一言で言っても、
- 沸かす
- 冷やす
- 小分けにする
- 冷蔵庫で保存する
と、4段階の作業があります。
夏場暑い時期には大変なことではありますが、人が水分を欲しがるのも自然なことですので、私たちは保育園がお茶不足にならないように、日々お茶の番人をしているのです。
子どもたちの中には、
「保育園のお茶はおいしいからたくさん飲めるよ」
と、うれしいことを言ってくれる子もいます。
まあ、市販の麦茶なんですけどね…(;^_^A
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