給食だよりの書き方 少しでも読んでもらえる「おたより」を作ろう!

給食調理員のつぶやき

給食施設、特に幼稚園や保育園で働いている方は『おたより』を作る機会があるかと思います。実のところ、保護者には斜め読みされがちなおたよりです💦
それでも何とか読んでもらいたい…。ということで、今回は事務仕事のひとつ、給食だよりについて書きたいと思います。

給食だよりって必ず発行されるものなの?

園だよりとは違い、給食だよりは発行する園と発行しない園と両方存在するようです。その発行頻度も園によって違いがあります。月ごとであったり、季節ごとであったり、不定期であることもあります。(ちなみに行事予定などが書かれた園だよりは、どこの園でも毎月発行されています。)

給食だよりを発行していない園

公立の栄養士さん(市の職員)が作ってくれた『おたより』が存在します。各園でプリントできるようにデータ化されているので、このおたよりをプリントして使用することもできます。(公立私立関係なく使用が可能です。)

このおたよりを保護者に配るもよし、掲示板に掲示するもよしなのです。

メリット

あくまで調理員目線でのメリットになりますが、もうすでに給食だよりが出来上がっているので、おたよりを作ることに時間を取られずに他の仕事ができる

また、保護者に斜め読みされてもダメージが小さい(笑)

デメリット

どの園にでも対応できるように作られているので、オリジナリティーはない保護者に給食職員サイドの気持ちは伝わらない。栄養士目線でのおたよりとなるので、栄養のうんちくが書かれた内容が多いので、興味のない人は読みたくなくなり、やはり斜め読みされがち。

給食だよりを独自に発行している園

その園オリジナルにおたよりであり、よその園では読むことのできない内容になるでしょう。内容も各園の方針に合わせた内容で書くことができます

メリット

給食にまつわる子どもの様子をダイレクトに伝えることができます。

クッキングの告知や、おすすめ献立も月ごとに紹介ができます。保護者からの質問を答えていく場にもなりますね。

デメリット

給食職員がおたよりを作成する時間を取る必要があります。単純に仕事が一つ増えます(笑)

また、保護者側からの目線で考えると「読み物」が一つ増えることになりますので、苦痛に感じてしまう人もいるかも…。

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給食だよりを書くときに気を付けていること

おたよりは、ただ何となく書いていればよいわけでもありません。読み手の気持ちを考えたおたより作りが必要になります。

こどもの表記は『子供』ではなく、『子ども』

という字には2つの負のイメージの意味があります。

  • 1つ目は、『供える』という意味があり、縁起が悪いと言われています。かわいい園児たちを縁起の悪い文字を使って書きたくないという保育業界の意向もあります。
  • 2つ目は、『お供』という意味があり、『大人のお供』と連想されてしまうため、保育園ではふさわしくないとされています。

子どもと保育者は『人対人』であり、親分子分の関係ではないと考えています。

保護者が読みたいと思う内容を書く

栄養にまつわる雑学も「なるほど~」「へ~」と思うこともありますが、専門的な用語ばかり並べてしまうと、読みづらくなってしまい、

結果、良くて途中まで、最悪読まれることなくごみ箱行きということにもなりかねません。

実際私自身も、ビタミンやら炭水化物やら、やたら栄養知識ばかり書かれている給食だよりは『斜め読み』をしてしまいます。読んでいる途中で疲れてしまうからです。

もちろん給食だよりなので、栄養の話も大切です。実際私が作るときも書きます。ですが、そんな内容は多くても全体の2割くらいまでにしています。それ以上は書かないようにしているのです。

では、どんな内容のおたよりを心がけているのか?

保護者が知らない保育園での給食の様子をクラスごとに紹介したり、献立の中で「これはどういう料理なんだ??」と疑問を持ちそうなものに焦点を当てて、特集を組んだり、旬の食材を使用した簡単レシピの紹介をしたりもします。

 直接、子どもたちに聞いた「好きなおでんの具は?」や、「好きなアイスの味は?」などの質問と回答をのせることもあります。

気を付けていること

特に(園での)決まりではないのですが、給食職員が持ち回りでおたより作成をしているため、私は以下のことに気を付けて作っています。

  • 以前に書いた内容と類似した内容にならないようにする
  • 保育士が作る「園だより」や「クラスだより」と内容が重ならないように確認する
  • レイアウトは見やすさとかわいさを重視(保育園のおたよりなので)
  • 専門用語は使用しないで、誰が読んでもわかりやすい言葉で書く
  • 上から目線の言葉にならないように柔らかな言葉で書く
  • 読み手は「幼い子の保護者」であるので、内容も「子どものためのもの」や「保護者の年代に合わせたもの」を意識して作る
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さいごに

私たち給食職員は、子どもたちの様子を見ておたよりを書くことも仕事のひとつです。

なるべく読みやすく、時にクスッと笑ってもらえるようなおたよりを意識して作っています(笑)そして毎月の発行を楽しみにしてくれる人が一人でもいてくれたら、とてもとてもうれしいです。

皆さんが関わっている園や学校の給食だよりはいかがですか?

作り手としましては、おたよりを読んだ感想を伝えていただけると、私たちも励みになるのです。もしアンケートなどで聞かれるような機会がありましたら、ぜひ給食職員へおたよりの感想等も書いてみてくださいね。

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