保育園であえて高カロリーの夏場のおやつを考える【1日の摂取エネルギー量をあげる】

簡単おやつ

保育園での夏のおやつは、

  • パサパサしないもの
  • のど越しの良いもの
  • 冷たいもの

が好まれます。

しかしながら、これらの条件を満たすおやつは

  • ゼリー
  • アイス
  • フルーツヨーグルト
  • フルーツポンチ

など、比較的エネルギー量が少ないものとなる場合が多いのです。

エネルギー量が少ないと、保育園での摂取カロリーが足りなくなり、園児の1日分の活動に必要なエネルギー量を摂取させてあげることができなくなってしまいます。

保育園では、昼食・おやつで1日分の必要カロリーの1/2を摂取しなくてはなりません。

毎日でなければ、のど越しの良いおやつでも良いのですが、夏場であっても、しっかりとエネルギーを摂取できるおやつを提供しなくてはならない日もあるのです。

エネルギー量が多く夏場でもおいしく食べることのできるおやつを考える

先にも書きましたが、夏場においしく食べることのできるおやつは、「さっぱりしていてのど越しの良い、冷たいおやつ」です。

ゼリーやフルーツでも様々な種類で用意することもできますが、エネルギー量とするとやはり不足しがちにはなります。

ですので、「エネルギー量が多く、夏場でも食べやすいおやつ」を考えることが課題となりました。

おやつの候補

  • 焼うどん・焼きそば
  • 納豆チャーハン
  • 冷たいレモンケーキ
  • チーズケーキ風ヨーグルトケーキ
  • サツマイモのオレンジ(レモン)煮
  • おにぎり各種

焼うどん・焼きそば

こちらは昼食の献立にも入っているものです。それをあえて「おやつ」として提供するという考え方です。もちろん、量は食事の時よりは少なめにします。

麺類は子どもたちにも食べやすく、人気のあるものでもあります。

実際には意外とおやつとして提供している園は多く、私の勤務先で「おやつ」として出していなかったことの方が意外だったのかもしれませ(お好み焼きは「おやつ」として出しています。)

しかし、昼食のレギュラー献立でもある麺類ですので、栄養士は献立を立てる際には多少の配慮が必要にはなってきます。

麺類である焼うどんや焼きそばは、月に何度も提供するわけにはいかないからです。おやつとして提供するのであれば、その月は昼食としては提供することができなくなります。その反対の場合もそうです。

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納豆チャーハン

納豆チャーハンも一見食事のような献立ですが、納豆には夏バテ予防にも効果のあるビタミンB1・B2のビタミンB群が豊富に含まれています。

そして何より子どもたちは意外と納豆が好きです。

こってりなイメージのあるチャーハンであっても、納豆が入ることによってサラサラと食べてしまうことができるのです。

ただ、作る際での注意点は「納豆を加熱しすぎないこと」です。

納豆を加熱することで特有のにおいが強くなります。園内に納豆臭が充満してしまう…といったことにも(笑)

冷たいレモンケーキ

冷やして食べるタイプのケーキです。

レモンシロップをしみこませて冷やして食べる「しっとりレモンケーキ」

生地は通常のカップケーキの材料で焼きますが、それとは別にレモンシロップを作って生地にしみこましてなじませ、冷やすことによってしっとりして食べやすいケーキになります。

通常のカップケーキですと、口の中の水分がとられるために暑い季節は食べづらいのです。しかし、ケーキ生地をしっとりとさせることで子どもたちの食べは一段と良くなります。

また、焼き菓子は比較的高カロリーでもあるので、おやつのエネルギー量が下がりがちな夏場の救世主ともなります。

チーズケーキ風ヨーグルトケーキ

こちらも焼き菓子となります。

ヨーグルトの酸味が夏の奪われた食欲をよみがえらせてくれます。

作り方によっては、もっちり、しっとり、ふんわりなど様々なバリエーションのものを作ることができます。

簡単に作ることのできるヨーグルトケーキ3選【ふんわり・しっとり・チーズケーキ風】

クリームチーズを入れて本格的なチーズケーキによせることもできますね。

サツマイモのオレンジ(レモン)煮

モソモソしがちなサツマイモをさっぱりとした柑橘系の味で煮て冷やして食べるというもの。おなかにもたまるおやつですので、昼食が麺類の日には組み合わせて出したいおやつになります。

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おにぎり各種

おにぎりそのものはおやつとしてすでに提供しているのですが、夏でも食べやすい味付けはどんなものか?ということを考えてみました。

  • 梅ひじき
  • 梅おかか
  • ツナカレー
  • 塩昆布

酸味があったり、子どもの好きな味付けであったり、塩分をとることのできるものであったり…ということろでしょうか。

食べやすく、なおかつ汗として失われた塩分も取ることのできるおやつも大切なのです。

さいごに

保育園では、昼食とおやつで1日当たりの必要摂取エネルギー量の半分をとることができるように求められています。

しかし夏場ですと大人も子どもも暑さで疲れてしまって、食事をとりにくくなってしまうことも事実です。

  • なるべく食べやすいもので…
  • さっぱりしたもので…
  • 冷たいもので…

という要望も多くなりますが、すべての食事やおやつをそのようにすることは不可能です。バランスよく食べてもらうことも大切なのです。

ですが、ある程度は献立の内容で「食べやすく、さっぱりと感じることのできるもの」を用意することは不可能ではありません。もちろんそれには私たちの知恵を振り絞って考える必要はありますが…(;^_^A

季節に合わせて「食べやすい献立」を考えることも私たち調理職員の仕事の一つなのです。

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