保育園のクリスマス献立の紹介(過去3年分一部レシピ付き)

行事食

保育園給食でも12月の後半は「冬至」「クリスマス」と立て続けに行事食(加えて大掃除も)がありますのでこの時期はちょっと慌ただしいです。

ということで、過去に作ったクリスマス献立のご紹介です。

おやつに関しましては2歳児以上のクラスでは子どもたち自らがデコレーションを楽しむなどの食育も取り入れました。その様子も併せて書きたいと思います。

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クリスマス献立(ツナピラフと鶏のチーズ焼き)

  • ピラフ
  • 鶏のチーズ焼き
  • ブロッコリーのおかか和え
  • オニオンスープ

主菜と主食はあえて一つのお皿に盛りつけて「いつもと違う特別感」を出しました。

ブロッコリーのおかか和えには星形ニンジンを添えて、クリスマスツリーをイメージしたかった…のですが、ブロッコリーの分量が少なかったため断念(´;ω;`)

自分でデコレーションするヨーグルトケーキ


↑は、保護者への見本用として給食職員が盛り付けたケーキです。ケーキ生地は卵を使わない、ヨーグルトケーキです。もっちり食感が美味しい簡単ケーキです。

ヨーグルトケーキの作り方

材料

  • ホットケーキミックス 200g
  • ヨーグルト      250g
  • 砂糖         40g
  • バター        30g

作り方

  1. 大きめのボウルに砂糖とヨーグルトを入れて混ぜる。
  2. 1にホットケーキミックスを数回に分けて入れ、ダマにならないように混ぜる。
  3. 溶かしバターを作り、2に少しずつ混ぜながら入れる。
  4. 3で出来上がった生地を型に流し入れ、20~30分ほどそのままにしておく。
    ホットケーキミックスの粉に混ざっているベーキングパウダーと、ヨーグルトが合わさることで炭酸ガスが発生し、ふんわりしたケーキに仕上がります。
  5. 4を180度のオーブンで10~13分ほど焼いた後、200℃に上げて3分焼いて出来上がりです。
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園児たちのデコレーション

クリスマスイベントの一つとして「おやつのケーキを思い思いに作る」ことを行いました。私たち給食職員はケーキを焼いてフルーツをカットし、ホイップクリームと粉糖の準備をしました。

2歳児

今回デコレーションに挑戦したクラスの中では一番小さな子たちでしたが、担任保育士に手伝ってもらいながらもみんなちゃんと飾りつけをしていましたよ。

盛り付け方に個性が出ますね。

とにかくクリームをのせたい子もいました(笑)

3歳・4歳児

順番に飾りつけの様子を見に行っていたのですが、この2クラスは私が見に行った時にはすでに食べ始めていました(´;ω;`)ですので、完成形の写真がないのですが、子どもたちが思い思いに飾りつけする姿はどのクラスでも同じくらい真剣そのものでした。

4歳児のクラスでは、生クリームを使用しないで、子どもたちが自分で作った折り紙の型をケーキにのせてその上から粉糖をかけて型の部分が生地の色になるようにしました。

その後、フルーツの盛り付けをしたのですが…

せっかくかけた粉糖の上にフルーツをのせてしまっていました(笑)

5歳児

年長児になると、器用に飾りつけをします。クリームの上にイチゴを立てる子もたくさんいました。

自分で作った、松ぼっくりツリーと共に写真をパチリ。

活動を終えて…

子どもたちはケーキ=フルーツが上にのっているものと思うのか、ほとんどの子がケーキの上にフルーツを飾りつけしていました。

ケーキの周りに飾り付けてもいいんだよ。と教えて回りましたが、みんなのせたい派だったようです(笑)

クリスマス献立(ツナピラフ&バーベキューチキン)

今回は忙しくて撮影の時間がとることができず、サンプルケースに入ってからの撮影となってしまったため、少し見た目が悪い写真となっています💦

クリスマス給食

  • ツナピラフ
  • バーベキューチキン
  • インディアンサラダ
  • コーンスープ

ツナピラフは昨年と同じですが、チキンの味付けは昨年チーズだったものを、バーベキュー味に変更しました。

バーベキューチキンの調味料(約5人分)

  • ケチャップ   20g
  • ソース     20g
  • しょうゆ    10g
  • おろししょうが 2g
  • おろしニンニク 2g

食べやすいサイズに切った鶏もも肉に、上記の合わせ調味料を絡めて少し漬け込み、200~220℃のオーブンで15~25分くらい、焼き色がつくくらいに焼くことで簡単にバーベキューチキンが出来上がります。

自宅で作るときは、お好みで野菜も一緒に焼くと良いですね。

クリスマスなどちょっとした行事の時にも、チャチャっと作ることができますので覚えておいて損のない料理です。 鶏肉を使った「特別な材料いらずで簡単な」漬け焼き料理です。

インディアンサラダのドレッシング(5~6人分)

  • 酢     12g
  • サラダ油  6g
  • 塩     0.5g
  • 砂糖    6g
  • カレー粉  少々

フレンチドレッシングにカレー風味を加えることで、さっぱりした中にパンチの効いた不思議な味のドレッシングが出来上がります。

保育園では、キャベツ・人参・ちくわ・きゅうりを使ったサラダにしました。

ツナが入ってもおいしいですよ。

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クリスマスおやつ(揚げドーナツ)

この年は、今まであまりおこなってこなかった「揚げドーナツ」にもチャレンジしました。

【材料  約4人分】

  • ホットケーキミックス75g
  • 砂糖        15g
  • 白玉粉       15g
  • 絹ごし豆腐   50~60g
  • スキムミルク    10g
  • お茶殻(粉)    5g

揚げ油         適量

味量は混ぜて、手でリング状に形を作ってから揚げ油で揚げます。

数がそろうと迫力(?)ありますね。今回は、いちごとみかんも一緒に添えました。

お茶殻粉の作り方

このドーナツ生地に入れ込んだお茶殻粉は手作りです。

当保育園では、地元のお茶屋さんからたくさんの緑茶を頂いたので、職員も園児も毎日緑茶を飲んでいます。

ただ、大量に出てしまう「お茶殻」がもったいなく感じていて、今回のおやつで少し使用することになりました。

  1. おいしく飲んだ後のお茶殻を耐熱皿に広げてのせて、700wのレンジで7分加熱します。
  2. 1がカラカラに乾いたら、フードプロセッサーにかけて細かく砕きます。
  3. 2をさらにふるいにかけ、細かなお茶殻のみを使用します。

保育園では、小さな子も食べますので、口当たりが悪くならないようにふるいにかけた細かい部分のみの使用にしました。

(大人が食べるのであれば、ふるいにまでかける必要はないかもしれませんね。)

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子どもたちの反応

これまで焼きドーナツは提供してきましたが、

  • 揚げ物は資質が上がりやすく、乳幼児にはあまり食べさせたくない
  • 単純にそこまでの設備がない(フライヤーはありません。)
  • 卵不使用で作ることのできるドーナツが限られている(アレルギーに配慮)

などの理由から「揚げドーナツ」は避けてきましたが、

「年に1回くらいなら子どもも喜ぶしいいよね…。」

ということで、勤務先の保育園では揚げドーナツを初めて出すことにしたのです。(ただし0歳児の子は焼きドーナツで対応しました。)

  • どのクラスの子も「ドーナツおいしい♪」ととても喜んで食べてくれました。
  • ドーナツの穴をのぞき込む子がいるかな?なんて期待を持っていたのですが、みんな「食べる」方へ気が向いていたのか、即ほおばっていたのが印象的でした。
  • 緑茶嫌いな4歳児の子も、「これは、ドーナツがおいしいからおいしい!!」といってぺろりと完食してくれていました。(緑茶入りと聞いてひるむこともありませんでした 笑)
  • 「おいしいドーナツありがとう。」と感謝もされました(#^^#)

つくづくドーナツの嫌いの子どもがいないことを実感したのでした。

初のおやつを取り入れるにあたって考えたこと

手作業で大量に作ることが求められる保育園の給食やおやつでは、「行事食」となると

  • 献立構成
  • 行事食の取り入れ方
  • 作業手順を含めた計画(時間内に提供可能か)
  • 材料費との兼ね合い
  • 栄養価

などなど、様々な掛け合いもある中で「子どもに喜んでもらえる給食」の提供を第一に考えます。

今回のドーナツ案は私から提案したものでした。クリスマスリースをイメージしたおやつをということで栄養士・園長と相談の結果、おやつとして採用してもらえました。

作業手順につきましては「揚げ物」ということで少し不安があったものの、給食職員総出で連携した結果、時間内に作業を終えることができ、私の想像通りの出来上がりとなりました。

クリスマス給食(ツナピラフ&鶏の照り焼き)

  • ツナピラフ
  • とり照り焼き
  • マカロニの和風サラダ
  • カボチャのポタージュ

ツナピラフ&とり照り焼き

子どもが食べやすい味付けのツナピラフは、例年通りの提供です。

鶏肉に関しては、その年ごとで少しづつ味付けを変えています。今年は、「照り焼き」でした。

マカロニの和風サラダ

マカロニ、かにかま、わかめ、キュウリを砂糖・しょうゆ・酢で味付けしたものです。

勤務先の保育園では、月の内の限られた日のみ、「卵」と「マヨネーズ」を使用することになっています。これは、「卵アレルギー」の子に配慮した給食作りをしているためであり、みんなが楽しみにしている「行事食」を作る日は、基本的に「卵アレルギーを持っている子」でも食べることのできる給食作りをしています。そのため副菜は、マヨネーズを使用しないサラダか和え物での提供としています。

カボチャのポタージュ

洋風だしに、ペーストにしたカボチャと玉ねぎを入れて、牛乳で伸ばして作る、少し手の込んだスープです。この日は、「冬至」だったこともあり、カボチャをふんだんに使ったポタージュにしました。

保育園には、「汁物好き」な子が多いです。しかし、ポタージュ系はそれほど人気がありません。毎回、残量が多いことが気になる一品です。自宅であまり食べることが無いのかな…?

「いちごの蒸しパン」と「生のいちご」

蒸しパンの色味は、「ミルメークいちご味」を使用しました。

クリスマスと言えばケーキですが、「ケーキは自宅でも食べるもの」と「時間内に大量調理でできるおやつ作り」という点を考慮して、今年は上記のおやつとしました。

写真で伝わるかどうかわかりませんが、蒸しパンは一応2色で作られています。ピンクと緑のいちごカラーです。(蒸しパンの下の方に緑色部分があります。)

材料(約10個分)

  • ホットケーキミックス 100g
  • 牛乳         70g
  • 砂糖         25g
  • サラダ油       8g
  • ミルメーク(イチゴ) 10g

材料を混ぜて蒸すだけです。緑色の生地を作る場合は、ミルメークを抹茶に置き換え、3~5gの使用で色づきます。

【保育園のおやつ】ミルメークイチゴ味を使用した「イチゴのソフトケーキ」

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クリスマスカラー蒸しパン

イチゴ蒸しパンの応用として、クリスマスカラー蒸しパンを自宅で作ってみました。甘さ控えめなので、クリスマスのおやつや一品にはもちろん、普段の朝食にも合う仕上がりとなっています。

材料(約8個分)

生地

  • ホットケーキミックス 150g
  • 砂糖         30g
  • 牛乳         100g
具材
  • ピザ用チーズ     30g
  • にんじん(みじん切り)適量
  • ブロッコリー(みじん切り)適量
トッピング
  • 下茹でした星型にんじん  8枚

作り方

  1. ボウルにホットケーキミックス、砂糖、具材を入れてさっくり混ぜて、牛乳を入れて混ぜる。
  2. シリコンカップに入れて、蒸し器で5~10分蒸します。
  3. 茹でした星型にんじんをのせます。
  4. 蒸しあがったら出来上がり!!

出来たてを割ると…チーズがのび~る。

※ポテトサラダではありません(笑)

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ひとくちメモ

  • 今回私が作った蒸しパンはにんじんの量が少なかったかもしれません。生地内のにんじんがあまり目立たなかったように思います。もう少し量を増やしてもよさそうですね。
  • 生地に入れる具材の野菜はみじん切りにしたほうが生地になじみやすいので、作りやすいです。
  • 生地に入れる野菜は、生地と一緒に蒸されるので、生のまま混ぜ込んでも火は通ると思います。しかし、軽く下茹ですることで確実に火が通るので、下茹ですることをお勧めします。
  • 星型にんじんを生地が生の状態から入れてしまうと、蒸して膨らんだ時に埋もれてしまう恐れがあります。なので、ある程度膨らんだところでのせたほうが仕上がりがきれいになります。
  • 材料の牛乳をにかえ、チーズを使わずに作ることで、卵・乳アレルギー対応の蒸しパンになります。
  • また、牛乳をお湯で溶いた粉ミルクに置き換え、チーズを使わずに作ると、離乳食として与えることもできます。
  • 子どもは、星型にんじんひとつ のっているだけで「何これ~♪」とテンションが上がります(笑)
  • おかずパンのようですが、優しい甘みがあるため、食べやすい味です。

ちょっとアレンジしました

写真ではわかりづらいかもしれませんが、マヨネーズとケチャップで少し模様を描いて、オーブンで焼いてみました。

蒸しパンをオーブンで焼くってあまりしないことですが、これはこれで意外とおいしかったです。ピザのような風合いになりました。

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さいごに

勤務先の保育園では、「卵アレルギー」に配慮した献立作りをしているため、基本的には卵を使用することができません。これは、「比較的軽度な卵アレルギー児(目安:加工品に使用している卵程度可)」への対応であり、毎年数人は存在しています。月の内1~2回程度は、卵を使用した献立の日もありますが、この日は「卵アレルギー該当者」はお弁当を家庭から持参してもらっています。

そんな状況での給食提供ということもあって、「みんなが楽しみにしている行事食」においては、卵を使わない献立にしています。

卵を使わない「行事食」というのも、なかなか考えるのが難しく、特におやつに関してはバリエーションが少なくなってしまいます。 クリスマスと言えば、なんとなく「ケーキ」が思い浮かびますが、そのケーキもおいしく作るには卵が必須となります。

今回の、ヨーグルトケーキや蒸しケーキも卵を使わないで作りました。決して派手なおやつではありませんでしたが、フルーツや生クリームなどをつけることで、「特別感」の演出はできました。

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