わが家の二人の子も小中学生になり、保育園の頃よりお弁当を作る回数が劇的に増えました。
今現在保育園に通っているお子さんをお持ちの保護者の方には、あまりピンとは来ないかもしれませんが、今年度新1年生となった子を持つ保護者の方はきっと「保育園給食のありがたみ」を感じている頃ではないでしょうか?(大袈裟ですかね?)
今回は、保育園のお弁当回数・小学校のお弁当回数をざっくりと比較してみたいと思います。
保育園のお弁当回数に決まりがあるのか?
保育園では、自治体によって多少の違いがあるかもしれませんが、お弁当の回数は決まってはいません。
正確にいうのであれば、決まっていないというより、「基本的に給食を提供すること」とされています。つまりは、給食の提供をすることを大前提としているというわけです。
保育園で「お弁当の日」を設ける場合には、「監査で説明できるきちんとした理由」が必要となります。
「お弁当の日」とすることのできる理由とは?
- 遠足・園外保育など、保育園で食事をとることのできない場合
- 自然災害等、給食設備が機能しない事態に陥った場合
- 給食調理員の感染症などで給食提供が危険であると判断された場合
などとなります。
ですので夏季希望保育、土曜保育など、普段より園児数が少ない開園日では基本的には保護者に「お弁当」をお願いすることはできません。
(自治体によるところもあります)
なぜ保育園では「基本給食提供」であるのか?
「給食費が保育料に含まれている」という考え方からです。
乳児クラスは主食からおかずやおやつ代まで保育料と共に徴収しています。乳児クラスは、給食費まで国からの補助があります。
しかし、国からの主食代の補助がなくなる幼児クラスでは、主食代は保育料とは別に徴収しています。(年齢によって額が違うことが多い)ただし保護者負担は「主食代のみ」です。おかずやおやつに関しては保育料と一緒になっています。
保育園では一律で「給食費」を支払っていもらっている形となっている以上、むやみやたらと「お弁当の日」を設けることはできないのです。
保育園での「お弁当の日」は年間何日くらい?
園の方針によって違いはありますが、あっても年間数回程度です。
ただし、「主食代を徴収していない園」の幼児クラスであれば、主食(白米やパン)は毎日持参して登園する必要があります。
小学校の給食回数に決まりがあるのか?
実は給食センター等の専門機関で作られていることの多い小中学校の給食は、「1年間の給食の回数」は決まっているのです。これも自治体や学校によって多少の違いがあると思いますので、我が子の通う学校での例を書きたいと思います。
我が子の通っている学校では、「1年間で180食提供」という決まりがあります。
息子の小学校給食は、
- 1食の金額(260円前後)×180(日)
- 1の金額を10で割る
- 2の額を5月から翌2月にかけて徴収する(ただし5月は4,5月の2か月分)
という計算で給食費が決まっているようなのです。
つまり、あらかじめ「給食は1年間で180食」と決められている以上、その他の登校日は「半日下校」か「お弁当持参」となります。
小学校1年間の登校日数は?
ここ数年はコロナの関係もあり、学校の事情もイレギュラーなことになっていましたので、コロナ前の登校日数を調べてみました。
その年によって少し差がありましたが、小学校の登校日数は1年間で大体203~205日でした。
小学校の1年間で作るお弁当日数
以上のことから、小学校に持っていくために作る「1年間のお弁当日数」は計算上14日前後となります。ただ、あくまでも計算上です。
小学校のお弁当回数は多い人と少ない人で50日以上の差があります
先に出した14日というのは、あくまで計算上です。というのも、小学生の子を持つ家庭の在り方は多種多様であり、
- 母親が専業主婦
- 自営業
- 夫婦共働き
- ひとり親世帯
- 祖父母が自宅にいる
など、「帰宅後の家庭事情」によってお弁当の回数が大きく変わります。
最もお弁当を作らなくても良い家庭とは
- 自宅に常に大人がいる家庭
- 児童クラブへ行く必要がない家庭
ではないかと思います。
今回は、あくまで「学校へお弁当を持っていく回数」のお話ですので、自宅でお弁当を食べる場合は除外しています。
子どもが帰宅後の自宅に大人がいる状態であれば、児童クラブへ行く必要もありませんし(まず入会できません)、食事の心配はありません。したがって、学校が指定する日(遠足や行事等で弁当を持って登校する日)以外は弁当を持っていく必要がありません。
最もお弁当の回数が多い家庭
反対に最も多くお弁当を作らないとならない家庭は、
- 児童クラブを利用している家庭
です。
児童クラブは学校内に併設されている場合が多く、子どもは半日で下校する日であってもお弁当を持って登校し、そのまま児童クラブへ向かうことになります。(学校外の児童クラブであっても移動するだけで後は同じですね)
お弁当は児童クラブで食べることになるのですが、児童クラブで食べるためのお弁当を作る日数はかなりのものなのです。
- 年3回ある長期休暇前後の数日間
- 長期休暇中(年末年始の数日間は除く)
- 学校の創立記念日など、平日の休校日
などとなり、合計すると約50日以上となるのです。
さいごに
お子さんが保育園に通っていた家庭では、小学校へ上がった後、児童クラブを利用されることが多いです。
保育園では「土曜日も当たり前のように給食が出る」ので、お弁当持参で児童クラブへ行くことに抵抗を感じている保護者も少なくないと思います。
実際に児童クラブで給食提供をしてほしいという声もあるようです。
ここからは、私の独り言ですが、多くの保育園では「土曜保育の預かりはあまり積極的ではない」と感じています。どこの保育園でも、
- 土曜日は家族の誰か(祖父母含む)がいるのであれば園児を休ませてほしい
- 仕事が終わったら寄り道をしないですぐ迎えに来てほしい
- 土曜保育は16時で終了(園によって異なるが、通常より閉園が早いことが多い)
という対応であるように感じます。しかし、土曜日まで利用を想定して計算されている保育料の考え方からは…矛盾しているように感じます。
保育士さんも激務であるので、「休めるときには休みたい…」という気持ちはわかります。
実際に、保育士界は完全週休2日は取れない現状です。ならば、保育士の金銭的な処遇改善する前に「土曜保育(給食込み)は別料金」にしてしまえばよいのに…と思っているのです。(もちろんそれに伴って保育料の見直しはすることになるとは思いますが)
本当に困っている家庭なら有料でも預けに来るし…自宅で何とかなるのであれば登園してこないだろうし…。と思うのです。
話はそれましたが、今回は、保育園と小学校のお弁当の回数の違いについて書いてみました。
保護者の立場に立つと、「お弁当作り面倒くさい」という思いがあるかもしれませんが、子どもは意外と「お弁当」が大好きです。我が子もお弁当の前日は「明日のお弁当楽しみ~。」と言って私のやる気を奮い起こしてくれます(笑)「お弁当おいしかったよ~。」と言ってもらうこともうれしいですね。
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